寺尾知可史
てらお ちかし 寺尾 知可史 | |
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生誕 | 大阪府 |
居住 | 日本 |
研究分野 | 医学 |
研究機関 |
京都大学 理化学研究所 |
出身校 |
京都大学医学部卒業 京都大学大学院医学研究科 博士課程単位取得退学 |
主な業績 |
自己免疫性疾患の病態の研究 人類遺伝学的手法を用いた 形質の基盤の研究 |
主な受賞歴 |
ヨーロッパリウマチ学会 (2023年) 日本リウマチ学会学会賞 (2024年) |
プロジェクト:人物伝 |
寺尾 知可史(てらお ちかし)は、日本の医師、医学者(遺伝統計学・臨床免疫学)。博士(医学)(京都大学・2011年)。国立研究開発法人理化学研究所生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームチームリーダー、静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長、静岡県立大学薬学部特任教授。
滋賀県立成人病センターでの勤務を経て、京都大学大学院医学研究科GCOEプログラムアソシエイトフェロー、京都大学附属ゲノム医学センター研究員、京都大学附属ゲノム医学センター特定助教などを歴任。
人物・経歴
[編集]生い立ち
[編集]大阪府で育つ[1]。京都大学医学部に進学[2][3]。2004年3月、京都大学を卒業[2][3]。なお、在学中に医師国家試験に合格しており、同年5月7日付で医師免許を取得した[1]。同年4月より、滋賀県立成人病センターにて研修医となった[2][註釈 1]。2006年4月に京都大学大学院医学研究科に進学し[2]、内科学講座で臨床免疫学分野について学んだ[2]。2010年3月、同博士課程を単位取得退学[3]。なお、のちに学位論文「MBP and AIRE are genetic determinants for predisposition to rheumatoid arthritis in Japanese population」[4]で、2011年に京都大学より博士(医学)の学位が授与された[1][4][5][6]。
研究者として
[編集]大学院単位取得退学後は[3]、2010年4月より、母校である京都大学大学院医学研究科のGCOEプログラムアソシエイトフェローを務めた[2]。2011年4月からは、医学研究科の下に置かれた附属ゲノム医学センターにて研究員となり[2]、疾患ゲノム疫学分野に在籍[2]。同年7月からは附属ゲノム医学センター特定助教となり[2]、引き続き疾患ゲノム疫学分野に在籍[2]。その傍らで、ハーバード大学医学大学院の下に置かれたブリガム・アンド・ウィメンズ病院にて、2014年12月より博士研究員を兼任[2][7]。
2017年4月、国立研究開発法人理化学研究所統合生命医科学研究センター統計解析研究チーム上級研究員に就任[7]、2019年4月、生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チームチームリーダーに就任。その傍らで、同年4月より、静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究を兼任[7]。同年10月からは、静岡県立大学薬学部特任教授を兼任している[7]。
研究
[編集]専門は医学。特に遺伝統計学や臨床免疫学の研究に取り組んだ[8]。具体的には、自己免疫疾患の病態の解明を目指しており[9]、関節リウマチなどに関する研究が知られている。また、人類遺伝学の視点から形質の基盤の解明を目指す[9]。
その業績に対して、さまざまな学術賞が授与された。たとえば「免疫形質、特に希少免疫疾患の遺伝的解析と病態解明、治療応用」[10]に対しては、日本人類遺伝学会から奨励賞が授与された[10][11]。そのほか、日本臨床免疫学会優秀演題賞[11][12]、岡本研究奨励賞[11]、日本リウマチ学会奨励賞[11][13]、などの学術賞が授与された。日本国外からも、ヨーロッパリウマチ学会から優秀要旨賞[11][12]、アジア太平洋リウマチ学会から最優秀要旨賞が授与された[11][12]。
日本リウマチ学会[14]、日本内科学会[14]、日本免疫学会[14]、日本人類遺伝学会[14]、などに所属。
略歴
[編集]- 2004年 - 京都大学医学部卒業[2][3]。
- 2004年 - 滋賀県立成人病センター研修医[2]。
- 2010年 - 京都大学大学院医学研究科博士課程単位取得退学[3]。
- 2010年 - 京都大学大学院医学研究科GCOEプログラムアソシエイトフェロー[2]。
- 2011年 - 京都大学附属ゲノム医学センター研究員[2]。
- 2011年 - 京都大学附属ゲノム医学センター特定助教[2]。
- 2014年 - ハーバード大学ブリガム・アンド・ウィメンズ病院博士研究員[2][7]。
- 2017年 - 理化学研究所統合生命医科学研究センター統計解析研究チーム上級研究員[7]。
- 2017年 - 静岡県立総合病院臨床研究部免疫研究部長(兼任)[7]。
- 2017年 - 静岡県立大学薬学部特任教授(兼任)[7]。
- 2019年 - 理化学研究所生命医科学研究センター ゲノム解析応用研究チームチームリーダー
賞歴
[編集]- 2011年 - ヨーロッパリウマチ学会優秀要旨賞[11]。
- 2013年 - 日本臨床免疫学会優秀演題賞[11][12]。
- 2014年 - アジア太平洋リウマチ学会最優秀要旨賞[11]。
- 2016年 - 岡本研究奨励賞[11]。
- 2017年 - 日本リウマチ学会奨励賞[11]。
- 2017年 - 日本人類遺伝学会奨励賞[11]。
- 2019年 - 理研栄峰賞[11]。
- 2019年 - 日本医師会医学研究奨励賞[11]。
- 2020年 - 井村臨床研究奨励賞[11]
- 2020年 - 日本免疫学会研究奨励賞[11]。
- 2021年 - 理研栄峰賞[11]。
- 2023年 - 日本人類遺伝学会学会賞[11]。
- 2024年 - 日本リウマチ学会学会賞[11]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 滋賀県立成人病センターは、のちの滋賀県立総合病院の源流の一つとなった。
出典
[編集]- ^ a b c 「寺尾知可史助教」『寺尾 知可史 助教 – 京大病院免疫・膠原病内科』京都大学医学部附属病院免疫・膠原病内科・京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 「略歴」『寺尾 知可史 助教 – 京大病院免疫・膠原病内科』京都大学医学部附属病院免疫・膠原病内科・京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学。
- ^ a b c d e f 「学歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b 「書誌事項」『CiNii 博士論文 - MBP and AIRE are genetic determinants for predisposition to rheumatoid arthritis in Japanese population』国立情報学研究所。
- ^ 学位授与番号甲第16317号。
- ^ 「学位」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b c d e f g h 「主な経歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ 「専門分野」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b 「主要研究テーマ」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b 「歴代奨励賞受賞者」『学会賞・奨励賞 | 日本人類遺伝学会』日本人類遺伝学会。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「受賞歴」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
- ^ a b c d 「受賞歴」『寺尾 知可史 助教 –京大病院免疫・膠原病内科』京都大学医学部附属病院免疫・膠原病内科・京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学。
- ^ 『日本リウマチ学会賞受賞者一覧』。
- ^ a b c d 「所属学会」『静岡県立大学教員データベース|静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 寺尾 知可史 - researchmap
- 寺尾 知可史 - J-GLOBAL
- 寺尾 知可史 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- ゲノム解析応用研究チーム
- 論文一覧(KAKEN)