小佐井伸二
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小佐井 伸二(こさい しんじ、1933年1月5日 - 2009年2月23日)は、日本の作家、フランス文学者、翻訳家。
人物
[編集]東京出身。京都大学文学部仏文科卒、同大学院博士課程中退。
1961年「沈める寺」を『新潮』に発表して作家デビュー。その翌年の1962年「雪の上の足跡」で芥川賞候補。京都大学文学部助手、青山学院大学文学部助教授、教授。 フランス文学のほか美術研究を翻訳、また『文藝』などに小説を書いた。2000年に青山学院大を定年退職し、名誉教授となる[1]。 大学の教え子だった声優の鈴木弘子と結婚していたことがある[2]。
2009年食道癌の為、神奈川県川崎市の私邸にて逝去。76歳没。
著書
[編集]翻訳
[編集]- 『女の一生 / 死の如く強し / 短編6編』(モーパッサン、宮原信共訳、中央公論社、世界の文学) 1963
- 『小説ラ・ファンファルロ』(ボードレール、中村真一郎共訳、人文書院、ボードレール全集) 1963
- 『泉』(チャールズ・モーガン、白水社) 1964
- 『子供の領分』(モニック・ウィティッグ、白水社) 1966、のち集英社文庫 2004
- 『アナイスのために』(ジョルジュ・シムノン、集英社、シムノン選集) 1969
- 『陰欝な美青年』(ジュリアン・グラック、筑摩書房) 1970、のち文遊社 2015
- 『女ゲリラたち』(モニック・ウィティッグ、白水社) 1973
- 『ヴァニラの木』(ランブール、白水社) 1976
- 『重罪裁判所のメグレ』(ジョルジュ・シムノン、河出書房新社) 1977
- 『いさかい』(コレット、吉田千代子共訳、二見書房、コレット著作集) 1978
- 『メグレと善良な人たち』(シムノン、河出書房新社) 1978
- 『狭き門』(アンドレ・ジッド、集英社、世界文学全集) 1978
- 『ジュリアン・グリーン全集 日記』 1 - 2(ジュリアン・グリーン、人文書院) 1980 - 1983
- 『レオーヌ』(ジャン・コクトー、東京創元社、コクトー全集2) 1981
- 『ロマネスク芸術の時代』(ジョルジュ・デュビー、白水社) 1983、のち新装復刊 2000
- 『サンチャゴ巡礼の道』(イーヴ・ボティノー、入江和也共訳、河出書房新社) 1986
- 『石と信仰とのたわむれ ロマネスク芸術の魅力』(フィリップ・ボーサン、白水社) 1987
- 『愛と歌の中世 トゥルバドゥールの世界』(ジャンヌ・ブーラン,イザベル・フェッサール、白水社) 1989