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小山勉 (政治学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小山勉(おやま つとむ[1]1936年6月20日[2][3][4][5]-2006年12月29日[3][4][5])は、日本の政治学者。法学博士[2][4][5]九州大学名誉教授[4]。特にトクヴィルを中軸とするフランス政治思想を専門とした[3][4]

人物・来歴

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鹿児島県種子島に生まれる[2][3][5]。1967年3月早稲田大学第一政治経済学部卒業[2][3][4][5]。同年4月早稲田大学大学院政治学研究科修士課程へ進学し[2][3][4][5]堀豊彦教授に師事[2][3]。1970年3月に修了し[5]、政治学修士号取得[2][4]。同年4月東京都立大学大学院社会科学研究科(政治学専攻)博士課程へ進学し[5]半澤孝麿教授の下でフランス政治思想研究に従事[2][3]。研究対象をそれまでのディドロからトクヴィルに変える[3]。1973年3月博士課程満期[5]。1973年4月新潟大学人文学部講師に就職[2][4][5]。1977年新潟大学法文学部(人文学部から改称)助教授に就任、1980年の学部改組により法学部助教授となる[4][5]

「トックヴィルの自由精神の政治学 比較文明的視座からのデモクラシーの批判と形成原理」で[6]、1984年3月に法学博士号を東京都立大学から授与される[2][4][5]。1984年4月新潟大学法学部教授に昇任[4][5]。1985年4月九州大学法学部教授に着任して[2][4][5]、政治学史および比較政治学の研究・教育に従事[2]。九州大学教授の間、九州大学評議員[2]、九州大学法学部長(1992年7月~1994年6月)[4][5]、九州大学図書館長(1995年4月~1998年3月)[4][5]日本政治学会理事(1989年10月~1992年10月)[5]政治思想学会理事(1994年4月~1998年3月)[5]を歴任。1998年3月に九州大学を退職して4月に九州大学名誉教授の称号を受け[4]福岡大学法学部教授に着任[4][5]。福岡大学在職中の2006年12月29日早朝に、入院先の福岡大学病院で逝去[3]

著書

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  • 『教育闘争と知のヘゲモニー フランス革命後の学校・教会・国家』御茶の水書房, 1998.3
  • 『トクヴィル 民主主義の三つの学校』ちくま学芸文庫 2006.4

翻訳

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  • B.バディ, P.ビルンボーム『国家の歴史社会学』日本経済評論社, 1990.9
    • 『国家の歴史社会学 再訂訳版』中野裕二共訳. 吉田書店, 2015.4
  • アレクシス・ド・トクヴィル『旧体制と大革命』(ちくま学芸文庫) 1998.1

脚注

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出典

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  1. ^ 『政治研究』第54号、九州大学法学部政治研究室(九州大学政治研究会)、2007年3月31日、裏表紙
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 九州大学教授 小山 勉 先生」『法制研究』第63巻第3・4号(小山勉教授還暦祝賀論文集)、九州大学法政学会、1997年3月21日、巻頭・巻末。
  3. ^ a b c d e f g h i j 関口正司「小山勉先生の逝去を悼んで」『政治研究』第54号、九州大学法学部政治研究室(九州大学政治研究会)、2007年3月31日、195-200頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 小山勉九州大学名誉教授 略歴・業績」『政治研究』第54号、九州大学法学部政治研究室(九州大学政治研究会)、2007年3月31日、201-204頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「故 小山勉教授 略歴・業績目録」『福岡大學法學論叢』第52巻第1号、2007年6月、巻末。
  6. ^ 博士論文「トックヴィルの自由精神の政治学 比較文明的視座からのデモクラシーの批判と形成原理」小山勉”. CiNii. 国立情報学研究所. 2024年3月10日閲覧。