小悪魔はなぜモテる?!
小悪魔はなぜモテる?! | |
---|---|
Easy A | |
監督 | ウィル・グラック |
脚本 | バート・V・ロイヤル |
製作 |
ウィル・グラック ザンヌ・ディヴァイン |
出演者 |
エマ・ストーン ペン・バッジリー アマンダ・バインズ キャム・ギガンデット トーマス・ヘイデン・チャーチ パトリシア・クラークソン リサ・クドロー マルコム・マクダウェル アリソン・ミシェルカ スタンリー・トゥッチ |
音楽 | ブラッド・シーガル |
撮影 | マイケル・グレイディ |
編集 | スーザン・リッテンバーグ |
製作会社 |
ウィル・グラック・プロダクションズ オリーヴ・ブリッジ・エンターテインメント |
配給 | スクリーン ジェムズ |
公開 |
2010年9月17日 劇場未公開 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $8,000,000[1] |
興行収入 | $74,952,305[2] |
前作 | 俺たちチアリーダー! |
『小悪魔はなぜモテる?!』(原題: Easy A)は、ウィル・グラック監督、バート・V・ロイヤル脚本、エマ・ストーン主演による2010年の青春コメディ映画である。脚本の一部は小説『緋文字』の影響を受けている。北アメリカでは2010年9月17日にスクリーン・ジェムズの配給で公開され、12月21日にはDVDとBlu-ray Discが発売された[3][4][5][6]。
あらすじ
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
オリーヴ・ペンダーガスト | エマ・ストーン | 牛田裕子 |
トッド | ペン・バッジリー | 赤羽根健治 |
マリアンヌ | アマンダ・バインズ | 斉藤佑圭 |
ブランドン | ダン・バード | |
グリフィス先生 | トーマス・ヘイデン・チャーチ | 宮崎寛務 |
ローズマリー(オリーブの母) | パトリシア・クラークソン | 寺瀬今日子 |
マイカ | キャム・ギガンデット | |
指導カウンセラー(グリフィス先生の妻) | リサ・クドロー | 藤堂真衣 |
ギボンズ校長 | マルコム・マクダウェル | 小原雅人 |
リー | アリソン・ミシェルカ | 須藤祐実 |
ディル(オリーブの父) | スタンリー・トゥッチ | 宮坂俊蔵 |
ブライアント牧師(マリアンヌの父) | フレッド・アーミセン | |
中学2年のオリーヴ | ジュリエット・ゴリア | |
アンソン | ジェイク・サンドヴィグ | |
ニナ | マハリー・ヘッサム | |
チップ(オリーヴの弟) | ブライス・クライド・ジェンキンズ | |
マリアンヌのママ | ステイシー・トラヴィス | |
マイカのママ | ボニー・バーローズ | |
ゴシップ好きの女子高生 | ラレイン(カメオ出演) |
製作
[編集]脚本のバート・V・ロイヤルは、5日間で最後の10ページを除く全体の脚本を書いたと主張している[7]。
ロイヤルの計画は、3つの古典的作品を映画化し、それらを同じ高校を舞台とすることで何名かのキャラクターを複数回登場させるというものであった。ロイヤルは最終的に本作のソースとなった『緋文字』の他には、『シラノ・ド・ベルジュラック』と『エドウィン・ドルードの謎』の翻案をやりたいと考えていた[7]。
本作中でジョークとして使われた楽曲「Pocketful of Sunshine」は、ロイヤルの元々の脚本には無かった。彼は、オリーブの週末のモンタージュ(歌を紹介する)の間に再生する曲には、ケン・ノーディンの1966年のアルバム『コーラス』のトラックである「オリーヴ」を想定していた[7]。
グラックの好きな作品は『フェリスはある朝突然に』であり、本作はそれや他のジョン・ヒューズ作品のへのオマージュが含まれる[8]。
ロイヤルによると、彼の元々の脚本には「ファック」という単語が47回登場し、R指定映画として書かれていたが、結局それらは最終的に全てカットされた。撮影の段階でグラックは「ファック」が登場するものとそうでないものの2パターンを撮っていた[7]。結果、映画は北アメリカではPG-13指定、イギリスでは15指定となった[9]。
映画は全て、カリフォルニア州オーハイで撮影された。セットは一切使用されず、家屋は実際の住居が使われた。映画で「オーハイ・ノース・ハイ・スクール」として使用された学校はオーハイのノルトホフ・ハイスクールである。
公開
[編集]ホーム・メディア
[編集]アメリカでは2010年12月21日にDVDとBlu-ray Discが発売された[3]。DVDには、エマ・ストーンのオーディション映像、グレッグ監督とストーンによるオーディオコメンタリーが収録された。またBlu-rayには特典としてメイキングなどが収録された。
評価
[編集]興行収入
[編集]2010年9月17日に北米2856館で公開され、初日に678万7163ドル、初週末3日間で1773万4040ドルを売り上げ、同週公開の『ザ・タウン』に次いで初登場2位だった。これは、ソニーが期待していた1500万ドルを上回る成績であった[1]。2011年11月11日までに北米で5840万1464ドル、その他で1655万841ドル、全世界で7495万2305ドルの興行収入となっている[2]。
批評家の反応
[編集]本作は評論家からは概ね好評を得ており、ストーンの演技は賞賛された。Rotten Tomatoesでは174件のレビュー中、支持率は87%で、平均点は10点満点で7.1点となった[11]。Metacriticは35件のレビューでポディシブなものが32件、どちらともいえないものが3件であり、平均点は100点満点で72点となった[12]。
『シカゴ・サンタイムズ』の映画評論家のロジャー・イーバートは4つ星満点で3つ星半を与えた[13]。また、Us Weeklyのジョン・グリフィスは4つ星満点で2つ星半を与え、「ハスキーボイスで燃えるような色の髪のストーンは、昔のリンジー・ローハンのようで壮観だ」と褒めたが、その後「ストーリーは薄く、笑いの要素はわずかだ」と続けた[14]。
受賞歴
[編集]賞 | 部門 | 候補者 | 結果 |
---|---|---|---|
ゴールデングローブ賞[15] | 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) | エマ・ストーン | ノミネート |
コメディ賞[16] | コメディ女優賞 | エマ・ストーン | ノミネート |
コメディ映画賞 | ノミネート | ||
ピープルズ・チョイス・アワード[17] | コメディ映画賞 | ノミネート | |
クリティクス・チョイス・アワード[18] | コメディ映画賞 | 受賞 | |
MTVムービー・アワード | 女性演技賞[19] | エマ・ストーン | ノミネート |
コメディ演技賞[20] | エマ・ストーン | 受賞 | |
台詞賞[21] | エマ・ストーンとアマンダ・バインズ | ノミネート | |
ティーン・チョイス・アワード | ロマンティック・コメディ映画賞 | 受賞 | |
ロマンティック・コメディ男優賞 | ペン・バッジリー | ノミネート | |
ロマンティック・コメディ女優賞[22] | エマ・ストーン | 受賞 | |
映画女性シーン・スティーラー賞[23] | アリソン・ミシェルカ | ノミネート | |
エンパイア賞[24] | コメディ賞 | ノミネート |
サウンドトラック
[編集]サウンドトラックは2010年9月14日にiTunesで発売された。それにはプッシーキャット・ドールズ、ワンリパブリック、レンカ、ナターシャ・ベディングフィールド、カーディナル・オフィシャル、ザ・ドリーロッツ、デス・キャブ・フォー・キューティー、ジェシー・Jが収録されている[25]。
また、エマ・ストーンはエディ・フロイドの「ノック・オン・ウッド」を歌う。
参考文献
[編集]- ^ a b Fritz, Ben (2010年9月16日). “Movie projector: 'Easy A' expected to lead 'The Town,' 'Devil,' 'Alpha and Omega'”. Los Angeles Times (Tribune Company) 2010年9月16日閲覧。
- ^ a b “Easy A (2010)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2011年11月11日閲覧。
- ^ a b “'Easy A' DVD Release Date Announced”. BuzzFocus. 2010年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月23日閲覧。
- ^ Michael Fleming (2009年6月3日). “Cast penciled in for 'Easy A'”. Variety 2009年7月18日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2009年6月16日). “Johanna Braddy”. Variety 2009年10月21日閲覧。
- ^ Staff (March 29, 2009). “Emma Stone earns an 'Easy A'”. HitFlix. 2009年11月11日閲覧。
- ^ a b c d “Bert V. Royal Interview with Creative Screenwriting Magazine Podcast, Sept. 14, 2010”. Creativescreenwritingmagazine.blogspot.com. 2011年10月4日閲覧。
- ^ Clark, Krystal (2010年10月14日). “Interview: Director Will Gluck for Easy A”. ScreenCrave 2011年3月1日閲覧。
- ^ “EASY A rated 15 by the BBFC”. Bbfc.co.uk (2010年8月12日). 2011年10月4日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Corliss, Richard (2010年9月17日). “Easy A: We ♥ Emma Stone”. Time
- ^ “Easy A Film Reviews at rottentomatoes.com”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2011年11月11日閲覧。
- ^ “Easy A Film Reviews at Metacritic.com”. Metacritic. CBS Interactive. 2011年11月11日閲覧。
- ^ Roger Ebert (2010年9月15日). “Review: "Easy A"”. Chicago Sun-Times
- ^ US Weekly - Issue 829 - Dated January 3, 2011.
- ^ “Nominations and Winners - 2010”. Hollywood Foreign Press Association. 2011年11月11日閲覧。
- ^ “The Comedy Awards 2011 Nominees”. The Comedy Awards. 2011年11月11日閲覧。
- ^ “People's Choice Awards 2011 Nominees”. ピープルズ・チョイス・アワード. 2011年11月11日閲覧。
- ^ “Broadcast Film Critics Association Awards Nominees”. Broadcast Film Critics Association (2010年12月13日). 2010年12月13日閲覧。
- ^ “Best Female Performance”. MTVムービー・アワード. 2011年11月11日閲覧。
- ^ “Best Comedic Performance”. MTVムービー・アワード. 2011年11月11日閲覧。
- ^ “Best Line from a Movie”. MTVムービー・アワード. 2011年11月11日閲覧。
- ^ “Teen Choice Awards 2011: The Winners”. Elena Gorgan. 2011年8月8日閲覧。
- ^ “Teen Choice Awards 2010: Second (Giant) Wave Of Nominees Announced!”. 2011年8月15日閲覧。
- ^ “Best Comedy”. Empireonline.com. Bauer Consumer Media (2011年). 2011年9月22日閲覧。
- ^ “Easy A (2010) - Soundtracks” (英語). インターネット・ムービー・データベース. 2011年11月11日閲覧。