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小悪魔教師サイコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小悪魔教師サイコ』(こあくまきょうしサイコ)は、原作は2020年にe-Storyサービス「peep(ピープ)」でチャット小説として三石メガネにより発表された作品。

漫画版はぶんか社の「comic ヤミツキ」にて連載されている合田蛍冬作画のものと、peep他で配信されているtaskey STUDIO(キャラクター原案・ネーム:高野ヒノ)作画のタテヨミ版の二種類が存在し、いずれも大まかなストーリーは同じだがキャラクターデザインは全く異なる[1]。複数のコミカライズが存在することについては、前者の作者が出版社を訴える裁判にまで発展している(後述)。

ストーリー

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不良生徒が多いことで有名な私立睦月高校。この中でも特に問題児の多いクラス・2年B組では、生徒による「担任いじめ」が起きており、前任の担任教師は自殺未遂をして休職することになってしまった。

そんな中、臨時の新任教師・葛西心春がやって来た。生徒達はこれまで通り担任いじめを遂行するが、実は心春には、サイコパスという裏の顔があった。

主な登場人物

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葛西心春
本作の主人公。23歳。
新人教師。担当科目は、化学。美人でスタイル抜群。一見、どんな事にも動じない抜けた性格だが、実はサイコパス。

私立睦月高校2年B組

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物語開始当初の舞台。生徒が平然と喫煙や化粧をしているなど、典型的な不良クラスであり、教師達も頭を悩ませている。

秋月竜斗
クラスを仕切っていたリーダー格。見た目は不良らしからぬ爽やかな少年だが、実際は卑屈な性格。
金沢綾羽
2年B組のもう一人のリーダー格にして秋月の恋人。
女王様気質で、クラスメートの佐々木を使って冬川に対して性的ないじめを指示する。
佐々木陸
軽薄な性格で、無類の女好き。
冬川アザミ
金沢からいじめられている少女。

裁判

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前述の通り、本作品のコミカライズを巡っては、最初にコミカライズを手掛けた合田蛍冬ぶんか社の間で訴訟にまで発展した。

報道によれば、2021年11月、原作小説の管理会社であるtaskeyが、自社サイトであるpeepにおいてタテヨミ形式のコミカライズを展開しようとしていることを合田が知り、taskeyと合田・ぶんか社の間の交渉で「後発漫画が自分の作画の模倣になっていないかをチェックする」こととなった。2022年4月にtaskey版のネーム等が提出され、合田らがチェックを行ったところ「翻案権レベルでもなく、ほぼトレースといえる」状態だったため、合田はtaskey側に修正を求めたものの、その後も構図やコマ割りなどの模倣が続く。最終的に合田は精神的に追い込まれ、同年12月に連載中断に至った。これら一連の事情を同月に合田がブログにて公表すると、taskey側が態度を硬化させ「正式な連載中止、並びに単行本の発売延期」を要求し、ぶんか社も合田に対し「ブログ内容がtaskey並びに原作者の名誉毀損に当たる」ため、両者への謝罪を求めたという。その後の交渉でも状況に進展が見られず、結局2023年8月に合田がぶんか社に対し損害賠償を求める訴訟を起こした[2]

結局2024年9月に訴訟は和解。詳細は明らかにされていないが、ぶんか社側は自社サイトに謝罪文を掲載した一方で、合田側はブログで「一定の納得がいく結果となりました」とコメントしている[3][4]

脚注

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出典

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  1. ^ ニュース「漫画「小悪魔教師♡サイコ」が同時期に別出版社から出版、先発漫画の漫画家が出版社を提訴」 : 企業法務ナビ”. www.corporate-legal.jp. 2024年9月4日閲覧。
  2. ^ 売上7億円超の漫画『小悪魔教師サイコ』作画家・合田蛍冬氏が出版社を提訴 同時期に同一原作の後発漫画が出版されトラブルに - ねとらぼ・2023年8月29日
  3. ^ 人気漫画「小悪魔教師サイコ」めぐる訴訟 漫画家と出版社が和解 - 朝日新聞デジタル・2024年9月18日
  4. ^ 売上7億円超の人気漫画『小悪魔教師サイコ』作画家・合田蛍冬氏が出版社を提訴した訴訟が和解 同一原作の後発漫画が出版されトラブルに 出版社は謝罪 - ねとらぼ・2024年9月18日