小河孝浩
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小河 孝浩(おがわ たかひろ、1961年 - )は、日本の写真家。宮崎県 西米良村出身、在住。
13歳の頃白黒写真の引き伸し機を伯父に譲り受け、現像液から写真が生れ出る瞬間に感動して撮影を始める。高校時代から新聞や写真雑誌のコンテストに投稿するが、高校3年生の時に応募した「全国高校生ポスター・写真コンクール(写真部門)」(主催 日本写真専門学院/現、日本写真芸術専門学校)で最高位の優秀賞(最優秀者なし)を受賞[1]したことをきっかけに、本格的に写真家の道を志し上京した。
帰郷後も東京との仕事を続けながら、西米良村の人や風景をテーマに絞り継続的な発表を続けている。また2008年から村内で開催されている芸術祭の実行委員長を務める。 (公益社団法人)日本広告写真家協会 正会員。
略歴
[編集]- 1974年 西米良村立村所小学校を卒業
- 1977年 西米良村立西米良中学校を卒業
- 1980年 宮崎県立妻高等学校を卒業
- 1982年 東京写真専門学校(現、東京ビジュアルアーツ)を卒業
- 1984年 広告写真家 野村進に師事
- 1988年 フリーランス(都内に撮影スタジを設立)
- 2001年 西米良村に帰郷
- 2013年 写真集「結いの村」で宮日出版文化賞を受賞
主な展覧会
[編集]- 1994年 出展:木肌プリント展/カンナで削り出した木皮に、ポラロイド写真を転写した(東京)
- 2004年 個展:西米良発 若者図鑑 展/村に暮らす20代の若者45人を撮影(宮崎/福岡 2005年)
- 2006年 ミロクノマリョク 展/画家 弥勒祐徳の日常を追った写真と、弥勒の絵画による二人展(宮崎)
- 2008年 個展:空 地 風 彩 展/西米良の四季(宮崎県立美術館)
- 2008年 個展:寝転がって観る写真展/観覧者が大型スクリーンに映し出された西米良の風景写真を8畳の和室に寝転がって鑑賞した(夏米良芸術祭/宮崎)
- 2009年 個展:5年後の若者図鑑/5年前に撮影した若者たちの「今」を8×10(エイトバイテン)カメラで撮影(ニシメラ・キューバ・イギリス展/宮崎県立美術館)
- 2009年 個展:おかえり展/西米良の秋の風景(秋米良芸術祭/宮崎)
- 2009年 個展:西米良神楽 展/西米良村の伝統文化である神楽、3座33番すべての舞を撮影(宮崎)
- 2010年 出展:Made in Japan 展 〜現代を代表する226人の写真家が捉えた日本〜/226人の写真家がそれぞれの日本を表現した(富士フイルムフォトサロン東京・大阪)
- 2011年 出展:第39回 APAアワード2010 展/美しい日本賞入選[2](東京都写真美術館/東京・大阪市立美術館/大阪)
- 2011年 個展:最後のお仕事 展/役目を終えた12台のブラウン管テレビに、未来を担う西米良の小中学生88人全員のポートレートを映し出した(西米良芸術祭/宮崎)
- 2012年 ミロクノマリョク 展/画家 弥勒祐徳氏との10回目の二人展(宮崎県立美術館)
- 2012年 個展:結いの村 展/西米良村生まれの男性に村外から嫁いだ女性たちの夫婦、38組76人の肖像(宮崎県立美術館、西米良村、諸塚村、高千穂町、以上宮崎県内)
- 2013年 個展:記憶の鏡 展/村の風景が過ぎ去った記憶を呼び起こす(村岡屋ギャラリー・福岡)
著書・撮影
[編集]- 2006年 小伝 弥勒先生(井口幸久著/西日本新聞社)
- 2009年 西米良神楽(鉱脈社)
- 2009年 おかえり 西米良写真日記(石風社)
- 2011年 語れぬ妻へ(弥勒祐徳著/石風社)
- 2012年 結いの村 小河孝浩写真集(石風社)・第23回宮日出版文化賞 受賞作品
連載
[編集]- 2006年〜2007年 西米良の四季(写真・文)4回(日向時間舎)
- 2007年〜2008年 エンジョイ写真術(写真・文) 48回(宮崎日日新聞社)
- 2007年〜2009年 西米良だより(写真・文) 73回(西日本新聞社 朝刊)
- 2009年 西米良歳事記(写真・文) 7回(西日本新聞社 朝刊)
活動
[編集]- 第32回宮崎県高等学校総合文化祭 写真部門(審査、講演/2010年)
- 第11回ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎 (講師/2011年)
・写真教育にも熱心で、西米良村立西米良中学校(6回)、私立宮崎学園高等学校 写真部(2回)、宮崎県立妻高等学校において、写真を使った授業を行っている。また(公益社団法人)日本広告写真家協会が主催する美術授業にカメラを取り入れた、「美術授業にカメラ」に講師として参加している。