コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

小野和子 (東洋史学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小野 和子
人物情報
生誕 1932年(91 - 92歳)
日本の旗 日本大阪府
出身校 京都大学
学問
研究分野 東洋史
研究機関 京都大学人文科学研究所京都橘女子大学
学位 文学博士(京都大学)
テンプレートを表示

小野 和子(おの かずこ、1932年(昭和7年) - )は、日本の東洋史学者、京都橘女子大学名誉教授[1][2]。専攻は中国近世史・中国近代女性史。

来歴

[編集]

1932年、大阪府生まれ[3]京都大学文学部を卒業。

その後は、三重大学助教授に就いた。1981年、学位論文『近代中国女性史研究』を京都大学に提出して文学博士号を取得[4]京都大学人文科学研究所教授。1993年に京都大学でセクシャルハラスメント事件の矢野事件が起こった際には女性教官のまとめ役として動き、矢野暢から名誉棄損民事訴訟を起こされたが勝訴した。1996年に京都大学人文科学研究所を定年退官し、同研究所名誉所員となった[5]。その後は京都橘女子大学歴史学科教授として教鞭をとった。後に定年退職し、名誉教授[1][2]

受賞・栄典

[編集]

著作

[編集]
著書
編著
  • 『明清時代の政治と社会』京都大学人文科学研究所、1983 [8] NCID BN00842534
  • 『京大・矢野事件 キャンパス・セクハラ裁判の問うたもの』編著、インパクト出版会、1998
    • 「矢野事件の裁判を終えて」『女性史学』吹田 : 女性史総合研究会、pp.69-71、1999 NAID 40005041227
共著
  • 論文「京都大学最初の中国人留学生-「女性の権利」の訳者馬君武」『京都の女性史』京都橘女子大学女性歴史文化研究所編、思文閣出版、2002 [2][9]
翻訳

脚注・出典

[編集]
  1. ^ a b 『東方』296号より「中国女性史最新の情報」
  2. ^ a b c 『京都の女性史』京都橘女子大学女性歴史文化研究所編 / 目次・執筆者 思文閣
  3. ^ a b 著者等紹介 2005.
  4. ^ CiNii(論文)
  5. ^ 編者紹介『京大生・小野君の占領期獄中日記』Kyoto University Press 京都大学学術出版会
  6. ^ Previous Honorees - 2000 Ono Kazuko Distinguished Contributions to Asian Studies Award / Association for Asian Studies (英語)
  7. ^ 岡本さえ「<批評・紹介>小野和子著『明季黨社考 : 東林黨と復社』」『東洋史研究』56巻3号、東洋史研究會、1997、pp.666-670 doi:10.14989/155148
  8. ^ 岸本美緒「<批評・紹介>小野和子編『明清時代の政治と社会』」『東洋史研究』43巻3号、東洋史研究會、1984、pp.548-553 doi:10.14989/153961
  9. ^ 学園創立100周年・大学開学35周年記念出版 (PDF 140KB) 京都橘大学
  10. ^ 内容説明・目次・著者等紹介”. 紀伊國屋書店. 2024年5月2日閲覧。

外部リンク

[編集]
  • 「小野和子教授著作目録」『東方學報』第68巻、京都大學人文科學研究所、1996年3月30日、713-717頁、doi:10.14989/66767