尾島碩心
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おじま せきしん 尾島碩心 | |
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生誕 |
1904年12月4日 東京 |
死没 | 1986年1月19日(81歳没) |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京帝国大学 |
団体 | 日本特殊教育学会 |
受賞 | 勲三等旭日中綬章 |
尾島 碩心(おじま せきしん、1904年12月4日 - 1986年1月19日)は日本の心理学者、東京教育大学教授。専門は聴覚心理、ろう教育。1963年11月に榊原清、西谷三四郎らとともに一般社団法人日本特殊教育学会を創立した。聴覚障害児教育の分野に貢献した。勲三等旭日中綬章。
経歴
[編集]東京都生まれ。(旧制)東京高等学校を卒業。1931年東京帝国大学文学部心理学科を卒業、卒業論文の題名は「旋律的形態知覚の一条件」。同年、同大学大学院に進む。1932年東京帝国大学文学部副手を兼務。1937年(旧制)第六高等学校教授に就任。1942年陸軍予科士官学校教官兼教育総監部付に就任。1946年(旧制)松江高等学校教授に就任。1948年(旧制)静岡高等学校教授に就任。1949年の学制改革により同校は静岡大学となり、文理学部教授となる。1952年東京教育大学教育学部教授に就任(新設された特殊教育学科主任として)。1956年東京教育大学国府台分校特設教員養成部長を併任。[1]1960年東京教育大学国府台分校主事を併任。[2]1968年定年退職。
父は家相家の尾島碩宥、父の養父は家相家の尾島碩聞である[3]。
著書
[編集]論文
[編集]- 小木曽恩と共著「長三和絃と短三和絃の感情的差異」(1930年)『心理学研究』第5巻5号
- 兼子宙ほか共著『児童の学級内に作る友人関係について-学級形態の研究(1)-(3)』1931年-1932年『心理学研究』第6巻2輯-第7巻3輯
- 「旋律の演奏に関する一小実験」(1932年)『心理学研究』第7巻4輯
- 「経験効果を中心として見たる音の群別化とその条件に就いて」(1932年)『心理学研究』第7巻5輯
- 「或る絶対音聴児に就いての調査」(1934年)『心理学研究』第9巻1輯
- 「喧噪音下に於ける電話の聴取に就て」(1936年) 『心理学研究』第11巻6輯
- 「聴覚体制の問題に就いての一考察」(1952年) 静岡大学教育学部報告第2号]
- 佐藤泰正と共著「盲人の聴記憶について」(1956年) 『心理学研究』第27巻2号
関連図書
[編集]参考文献
[編集]- 東京教育大学付属聾学校 編『東京教育大学付属聾学校の百年』東京教育大学附属聾学校、1975年。 NCID BA66843900。
- 大泉溥 編『日本心理学者事典』クレス出版、2003年。ISBN 4877331719。NCID BA61128919。
- 国立国会図書館支部上野図書館『邦文心理学文献目録稿』1953年。 NCID BN09643151。
- 前川須美江、前川博・尾島碩心『大きな捨て石に・前川須美江遺稿集』不識書院、1975年。 NCID BN04109233。
脚注
[編集]- ^ 『東京教育大学付属聾学校の百年』東京教育大学付属聾学校編 1975, p. 40.
- ^ 『東京教育大学付属聾学校の百年』東京教育大学付属聾学校編 1975, p. 42.
- ^ 「大衆人事録 第14版 東京篇」国立国会図書館デジタルコレクション
関連項目
[編集]- 尾島碩聞 (祖父)