山口晃
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山口 晃 | |
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生誕 |
1969年8月2日(55歳) 日本・東京都 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
東京芸術大学 大学院 美術研究科絵画専攻(油画)修士課程 修了 東京芸術大学 美術学部絵画科油画専攻 卒業 群馬県立桐生高等学校 卒業 |
著名な実績 | 現代美術家、現代浮世絵師 |
代表作 |
1998 山愚痴諦抄・尻馬八艘飛乃段 2005 成田国際空港 飛行機百珍圖 2012 新東都名所 東海道中 日本橋改 2012 平等院 養林庵書院 奉納襖絵 |
受賞 |
2001年 岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞 2013年 第12回小林秀雄賞 |
公式サイト | Artists 山口晃 |
山口 晃(やまぐち あきら、1969年8月2日[1] - )は、日本の画家、現代美術家。
来歴
[編集]1969年、東京都生まれ。群馬県桐生市で育つ。桐生市立昭和小学校、桐生市立昭和中学校を経て、群馬県立桐生高等学校を卒業[2]。多摩美術大学を1年で中退後、1994年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、1996年に東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程を修了。1997年、会田誠に誘われ「こたつ派」展に参加。2001年に岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞。2013年に『ヘンな日本美術史』で第12回小林秀雄賞を受賞。
大和絵や浮世絵のようなタッチで、非常に緻密に人物や建築物などを描き込む画風で知られる[3]。武士を馬型のバイクに乗せたり、現代の超高層ビルに瓦屋根を載せて描くなど、作品の多くが自由でユーモラスな発想で描かれている。書籍の装丁や広告のポスターの原画も数多く手掛け、成田空港の出発ロビーなどにパブリックアートとして作品が設置されている[4]。2012年に平等院にある養林庵書院に襖絵が奉納された。
主要取り扱い画廊は、ミヅマアートギャラリー。
主な作品
[編集]絵画
[編集]- 洞穴の頼朝(1990年)
- どぶ川のほとり(1991年)
- 落馬(1991年)
- 十字軍(1993年)
- 今様遊楽圖(2000年)
- 何かを造ル圖(2001年)
- 胎内巡り圖(2004年)
- 歌謡ショウ圖(2004年)
- 東京圖 奨堕不楽乃段(2001年)
- 東京圖 六本木昼圖(2002年)
- 階段遊楽圖(2002年)
- 百貨店圖 日本橋三越(2004年)
- 東京圖 芝の大塔(2005年)
- 成田国際空港 飛行機百珍圖(2005年)
- 四天王立像「廣目天」「増長天」「持国天」「多聞天」(2006年)
- ラグランジュポイント(2006年)
- 四季休息圖(2007年)
- 渡海文殊(2007年)
- Tokio山水(2012年)
- ショッピングモール(2015年)
- 前に下がる 下を仰ぐ(2015年)
- 富士北麓参詣曼荼羅(2016年)…山梨県立富士山世界遺産センターにおいて原画を拡大パネル化
- 日本橋南詰盛況乃圖(2021年)[5]
木版画(浮世絵)
[編集]- 新東都名所 東海道中 日本橋 改(アダチ伝統木版画技術保存財団発行、2012年)[6]
- 道後百景 伊佐爾波神社(アダチ伝統木版画技術保存財団発行、2017年)
その他
[編集]- 携行折畳式喫茶室(2002年)
- 山愚痴屋澱エンナーレ(2003年)
- 新聞小説「親鸞」挿絵(2009年)
書籍
[編集]- 『山口晃作品集』(東京大学出版会、2004年)
- 『山口晃が描く東京風景 本郷東大界隈』(東京大学出版会、2006年)
- 『さて、大山崎』(光村推古書院、2009年)
- 『すゞしろ日記』(羽鳥書店、2009年)
- 『ヘンな日本美術史』(祥伝社、2012年)
- 『山口晃 大画面作品集』(青幻舎、2012年)
- 『藤森照信×山口晃 日本建築集中講義』藤森照信共著(淡交社、2013年/中公文庫、2021年)
- 『親鸞 全挿画集』(青幻舎、2019年)
主な個展 ・グループ展
[編集]- イスのある茶室(ミヅマアートギャラリー、1998年)
- 借景(ミヅマアートキャラリー、1999年)
- 個展(無題)(ミヅマアートギャラリー、2000年)
- 畫を描く歓び(ミヅマアートギャラリー、2001年)
- 日清日露戦役擬畫(ナディッフ、2002年)
- 「山口晃展」展(ミヅマアートギャラリー、2003年)
- 山口晃 挿画菊燈台(ナディッフ、2004年)
- 売らん哉(ミズマアートギャラリー、2004年)
- おさらい(高橋コレクション、2005年)
- 山口晃展(日本橋三越本店新館7階ギャラリー、2005年)
- 北野家住宅×山口晃(北野家住宅、2006年)
- ラグランジュポイント(中京大学アートギャラリーC・スクエア/ミヅマアートギャラリー、2006年)
- アートで候 会田誠・山口晃展(上野の森美術館、2007年)
- 山口晃 今度は武者絵だ!(練馬区立美術館、2007年)
- 「さて、大山崎」山口晃展(アサヒビール大山崎山荘美術館、2008~2009年)
- シドニービエンナーレ(オーストラリア/シドニー、2010年)
- 山口晃展 東京旅ノ介(銀座三越8階催物会場、2010~2011年)
- 望郷―TOKIORE(I)MIX(銀座メゾンエルメス8階フォーラム、2012年)
- 山口晃展 ~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~(美術館「えき」KYOTO、2012年)
- 山口晃展 ~付り澱エンナーレ老若男女ご覧あれ~(そごう美術館、2013年)
- 山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ(水戸芸術館、2015年)
- 山口晃展 松山シフト 〜道後に関する作品から代表作まで〜(愛媛県美術館、2016年)
- ジャムセッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン(アーティゾン美術館、2023年)
出演
[編集]脚注
[編集]- ^ ぴいぷる 山口晃 細密に力強くユーモア描く - ZAKZAK、2007年5月19日
- ^ “山口晃”. 2022年7月31日閲覧。
- ^ “アートの橋渡し役を 山口晃さん”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年2月28日). オリジナルの2013年3月2日時点におけるアーカイブ。 2013年3月2日閲覧。
- ^ 株式会社タウンアート プロジェクト実績 成田国際空港 第1ターミナル 南ウィング
- ^ 2021年7月1日(木)公開! 日本橋の歴史と変遷を表現した、大型ステンドグラスのパブリックアート!
- ^ “首都高の上に太鼓橋 山口晃さんが描く日本橋”. 朝日新聞 (2012年5月25日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “NHKアカデミア 山口晃 生きるヒントが、ここに。”. NHK (2024年1月24日). 2024年2月3日閲覧。