山口松山堂
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
028-5301 岩手県二戸郡一戸町西法寺字稲荷8-1 |
設立 | 1967年 |
業種 | 食料品 |
事業内容 | 駅弁製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 山口恵美子 |
特記事項:2007年3月31日閉店[1]。 |
山口松山堂株式会社(やまぐちしょうさんどう)は、岩手県二戸郡一戸町にある一戸駅の駅弁を製造・販売する会社だった。2007年3月31日閉店[1]。
沿革
[編集]1931年(昭和6年)4月1日に仙台鉄道管理局より一戸駅での構内営業が許可され、駅弁の製造販売を開始した。
1960年代の前半頃に現在まで続く名物駅弁である「ロースカツ弁当」の製造・販売が開始された。1967年(昭和42年)には山口松山堂株式会社が設立された。
1970年代から1980年代にかけては、一戸駅構内営業のほか、北福岡駅(現・二戸駅)、金田一駅(現・金田一温泉駅)構内営業(立ち食いそば屋)や国道4号沿いにレストハウス「馬仙峡」なども経営していた。また1990年代前半まではエル特急「はつかり」や急行「八甲田」の車内でも駅弁販売を担当していた。その後、車内事業者が日本食堂(現・NRE)に統合されたが、「はつかり」の一戸駅での「ロースカツ弁当」の積み込みは残され、名物駅弁として旅行者に愛された。
2002年(平成14年)12月1日に東北新幹線盛岡駅~八戸駅間の開業により、「はつかり」が一戸駅に停車しなくなることから存続が危ぶまれたが、多くの愛好者の要望で、二戸駅から新幹線「はやて」を積み込みを行うことになり、車内販売が存続された。しかし一戸駅の頃とは違い、二戸駅まで輸送しなければならないため、最低2人の運転手を雇わなければならず、人件費が重なり2年連続で赤字を計上。更には製造をメインで担当する店主氏が体調を崩したため、2005年(平成17年)12月10日のJR東日本ダイヤ改正に合わせて二戸駅での積み込みを中止し、日本鉄道構内営業中央会を退会した。
末期は店主と従業員1名で、駅売りはせず、一戸駅から徒歩3分の所にある「山口松山堂」で注文すると「ロースカツ弁当」を味わうことができた。IGRいわて銀河鉄道線を利用して、訪れる旅行者も多かった。
2007年3月31日に廃業した[1]が、実際には材料が残っていたため4月2日まで営業は行われた。
廃業後もしばらく店舗は残っていたが後に解体撤去され、2015年現在は一般民家と駐車場になっている。
製造していた駅弁
[編集]販売していた箇所
[編集]- 山口松山堂本店(一戸駅通り「一戸名物トンカツ弁当」の看板が目印)
- 現在、店舗は撤去された。
- 一戸駅キヨスク( - 2002年頃)
- 二戸駅キヨスク(2002年 - 2005年頃)
- 特急「はつかり」車内販売(一部列車が一戸駅で積み込み、 - 2002年)
- 急行「八甲田」車内販売(青森行の一戸 - 八戸間)
- 新幹線「はやて」車内販売(一部列車が二戸駅で積み込み、2002年 - 2005年)