山崎あきら
表示
1960年代から1990年代にかけて、多くのアニメーションで録音演出(音響監督)を担当した。キャリア初期は東京ムービー作品への参加が多かった。
特色・人物
[編集]人物の芝居や感情表現を大事にする演出を行っていたという[1]。1960年代当時は技術的な問題もあり作画とセリフの尺との整合性が取れていないことが多かったが、これに関して山崎は「声の芝居がしっかりしてさえいれば、視聴者は気にならない」と語っていたという[1]。
ダメ出しが非常に厳しいことで知られていたといい[2]、新人やベテランに関わらず対等な演技指導をしていたという[1]。
仲村秀生は「巨匠」と評している[2]。また、井上真樹夫は「私にとっては『謎の男』です」と述べている[3]。
仲村秀生は、山崎が『ど根性ガエル』で南先生役に自身をキャスティングしたことに対し「当時は二枚目の役をすることが多く少々飽きがきていた時期だった。そんな僕を完全に三枚目の南先生役にキャスティングしたセンスに対して、今となっては感謝せざるを得ない」としている[2]。
『荒野の少年イサム』で指導を受けた神谷明は山崎について「ピタリと横に張り付き1から演技を指導して下さいました。後ろを向いた時、心配げに見守っていた優しい眼差しを忘れられません」と語っている[4]。
『巨人の星』で指導を受けた古谷徹は「感情表現や気持ちを言葉に乗せて演技をすることについては、やはり音響監督の山崎さんに多くを教わりました」「本当に助けていただきました」と話し、インタビューなどにおいてよく山崎の名を挙げている[1][5]。
主な参加作品
[編集]※特筆の無い限り、すべて「録音演出」あるいは「音響監督」として参加。
テレビアニメ
[編集]- 1968年
- 1969年
- 1971年
-
- 新オバケのQ太郎(1971年 - 1972年)
- 1972年
- 1973年
- 1974年
- 1976年
-
- ろぼっ子ビートン(1976年 - 1977年)
- 1977年
- 1979年
- 1980年
- 1991年
-
- 絶対無敵ライジンオー(1991年 - 1992年)[15]
- 1992年
映画
[編集]- 1969年
- 1970年
- 1971年
- 1980年
OVA
[編集]- 1988年
- 1989年
-
- 手天童子(1989年 - 1991年)
- 1990年
- 1991年
- 1992年
その他
[編集]- ケロヨンの大自動車レース(1968年)
脚注
[編集]- ^ a b c d 古谷徹 (2022年5月27日). “アムロ・レイの演じかた ~古谷徹の演技・人物論~ 第1回(前編)”. Febri. 2023年10月4日閲覧。
- ^ a b c 仲村秀生「声優今昔物語 第四回」『アニメージュ』第231号、徳間書店、1997年9月。
- ^ 井上真樹夫 [@InoueMaquio] (2019年3月10日). "山崎あきらさんといえば、私にとっては「謎の男」です。". X(旧Twitter)より2023年10月4日閲覧。
- ^ 神谷明 [@kamiyaakira29] (2020年9月24日). "「荒野の少年イサム」". X(旧Twitter)より2023年10月4日閲覧。
- ^ ぴあ株式会社 (2021年3月22日). “レジェンド声優 #古谷徹 、中学生時代に演じた“ヒーロー” #巨人の星 星飛雄馬を振り返るインタビュー掲載『 巨人の星 COMPLETE DVD BOOK 』プロ野球開幕の今週3/26発売!”. PR TIMES 2023年10月4日閲覧。
- ^ “これまでの顕彰者 第6回 功労賞 2010年”. 東京アニメアワードフェスティバル. 2023年10月4日閲覧。
- ^ “巨人の星”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “アタックNo.1”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “赤胴鈴之助”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “ど根性ガエル”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “荒野の少年イサム”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “新・巨人の星”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “新・巨人の星Ⅱ”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “ムーの白鯨”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “絶対無敵ライジンオー”. サンライズワールド. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “元気爆発ガンバルガー”. サンライズワールド. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “巨人の星 大リーグボール”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “アタックNo.1 富士見学園の新星”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “巨人の星 宿命の対決”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “アタックNo.1 涙の回転レシーブ”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “アタックNo.1 涙の世界選手権”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “アタックNo.1 涙の不死鳥”. トムス・エンタテインメント. 2023年10月5日閲覧。
- ^ “『THE八犬伝』”. WEBアニメスタイル. 2023年10月5日閲覧。