山崎朝雲
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山崎 朝雲(やまざき ちょううん、1867年3月22日(慶応3年2月17日) - 1954年(昭和29年)6月4日)は、彫刻家。筑前国博多櫛田前町(現・福岡県福岡市博多区冷泉町)生まれ。本名は春吉。別号は羯摩。代表作に「大葉子」。弟子に佐藤玄々、橋本朝秀、上田直次、入江爲義など。長男は洋画家の山崎坤象。[1]
経歴
[編集]- 1884年(明治17年) - 仏師・高田又四郎に師事。
- 1894年(明治27年) - 第4回内国勧業博覧会に出品、宮内省買い上げ。
- 1895年(明治28年) - 上京。高村光雲に師事する。
- 1900年(明治33年) - 日本美術協会幹事。
- 1902年(明治35年) - 亀山上皇銅像木型完成。銅像完成後、正力松太郎からよみうりランドに預けられ、現在、筥崎宮に安置されている。
- 1907年(明治40年) - 同門の平櫛田中・米原雲海らとともに日本彫刻会を結成。
- 1927年(昭和2年) - 帝国美術院会員。
- 1934年(昭和9年)12月3日 - 帝室技芸員[2]
- 1937年(昭和12年) - 帝国芸術院会員。木彫による写実的表現に新生面を開く。
- 1952年(昭和27年) - 文化功労者。墓所は染井霊園。
作品
[編集]作品名 | 技法 | 形状・員数 | 寸法(縦x横x高さcm) | 所有者 | 年代 | 落款 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
賀茂競馬置物 | 銅・鋳造 | 1体 | 42.0x76.0x50.0 | 三の丸尚蔵館 | 1914年(大正13年) | 同年の昭和天皇ご結婚奉祝品として三井高棟より献上[3]。 | |
白馬節会置物 | 木彫 | 1体 | 28.0x55.4x41.5 | 三の丸尚蔵館 | 1914年(大正13年) | 同年の昭和天皇ご結婚に際し、香淳皇后から昭和天皇に贈られた[3]。 |
脚注
[編集]- ^ “山崎坤象|『靖国の絵巻』|國學院大學”. www2.kokugakuin.ac.jp. 2023年11月1日閲覧。
- ^ 『官報』第2378号、昭和9年12月4日。
- ^ a b 宮内庁三の丸尚蔵館編集 『駒競べ─馬の晴れ姿 三の丸尚蔵館展覧会図録No.73』 宮内庁、2016年7月9日、pp.48,50。
参考文献
[編集]- 山崎朝雲 美術日報社 1939(昭和美術百家選)
- 中牟田佳彰 田中一幸 木下禾大『福岡市東公園 日蓮上人銅像 制作工程と歴史資料』(西日本新聞社、1986年)
- 『山崎朝雲資料集』 田鍋隆男、福岡市美術館 福岡市美術館協会 1987