山本ルミ
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山本 ルミ(やまもと ルミ、1967年 - )は、大分県生まれの看護師。
日本では珍しい、海外でケガや病気になった患者に付き添って、患者の母国や母国の病院などへ送り届けるエスコートナース(国際搬送看護師[1][2]、nurse escort)の魁として知られる。
経歴
[編集]- 1985年 - 大分県中津市、扇城高等学校看護科卒業(現東九州龍谷高等学校)、准看護師の資格で東京慈恵会医科大学付属病院勤務。
- 1988年 - 慈恵看護専門学校卒業し、正看護師の資格を取得。
- 1991年 - カナダのFanshow college ESLコース受講。1994年から、六本木にある外国人専門のインターナショナルクリニックに勤務。[3]
- 2000年 - 在職中にメディック・エアーフランス(Medic Air France)に初めての日本人エスコートナースとして登録。
- 2006年 - International SOSにも登録。
- 2014年 - インターナショナルクリニックの所長だったエフゲニー・アクショーノフの死去により、クリニックは閉鎖。
- 2015年 - 2023年 Raffles Medical Group所属
- 2020年 - 現在 ニセコインターナショナルクリニック [4]
新聞、雑誌でのインタビューなど多数。講演活動もやっている。
著書
[編集]- 山本ルミ『空飛ぶナース』新潮社、2007年。
- 山本ルミ(原案)、世鳥アスカ(漫画)『患者さまは外国人 無国籍ドクターと空飛ぶナースのドタバタ診療日誌』CCCメディアハウス、2014年。
論文
[編集]- 山本ルミ「 空飛ぶナースの仕事--搬送看護師について」『現代のエスプリ/ 看護という営み--最良のナースが育つことの大切さ ; 看護職の活躍する場の広がり』510号、p.88~95、ぎょうせい、2010年[5]
脚注
[編集]- ^ 添乗看護師(attendat nurse)に似ているが、添乗看護師は、団体及び個人の旅行に付き添い、参加者の健康の管理、万一発症した際の身体状況の把握や病院への搬送などを担当する。高齢者の多いツアーや要介護者の旅行の付添のようなケースもある。
- ^ エスコートナースは、患者の母国まで、医師の指示書をもって同行するが、フライトナース(Flight Nurse)ではない。こちらは、救命救急の仕事で救急ヘリに搭乗する職種。
- ^ “六本木に国籍のないドクターがいた”. ほぼ日刊イトイ新聞. 2022年12月31日閲覧。
- ^ “Rumi Yamamoto”. Linkedin. 2024年9月19日閲覧。
- ^ “空飛ぶナースの仕事--搬送看護師について 山本 ルミ”. 国立国会図書館サーチ. 2023年5月22日閲覧。
関連項目
[編集]- フライトナース - 救命救急ヘリに登場するナース。海外には、Flying Nurses Internationalといったサービス団体もあるが、こちらはエスコートナース。
- メディカルエスコート - 医師、ナースを含む医療チームによる医療搬送
外部リンク
[編集]- 六本木に国籍のないドクターがいた。 - 日刊イトイ新聞 2014年12月8日
- 特別非営利活動法人 海外医療情報センター - 海外医療搬送、遺体の搬送、海外高額医療費減額交渉など