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山村武彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山村 武彦(やまむら・たけひこ、1943年2月8日 - )は、日本防災研究者コンサルタントジャーナリストコメンテイター。防災システム研究所(ぼうさいしすてむけんきゅうじょ)所長。東京都杉並区出身。血液型はA型。座右の銘は「真実と教訓は、現場にあり」。

人物・来歴

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大学在学中に参加した1964年新潟地震での災害ボランティア活動を契機に、防災減災の専門家を志し、同年、防災・危機管理のシンクタンク「防災システム研究所(ぼうさいしすてむけんきゅうじょ)」を設立。早稲田大学第一文学部(現:早稲田大学文学部)を中途退学し、同シンクタンクを起業した。以来60年にわたって、国内外で発生する様々な災害の被災地支援、現地調査を行っている。

2000年には、「近助(きんじょ)」、「互近助(ごきんじょ)」、「防災隣組」(例:東京防災隣組)、「安全ゾーン」を考案し提唱する。

主に報道番組での解説や講演、執筆活動などを通じ、防災意識の啓発に取り組む。また、企業や自治体の社外顧問やアドバイザーを歴任し、本当に使える実践的なBCP(事業継続計画)や受援マニュアル、個別避難計画、防災・危機管理マニュアルの策定や監修など、災害に強い企業、社会、街づくりに携わっている。

家族

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実業家であった父、山村敬司(やまむら・けいじ)は、若くしてフィリピン・ルソン島にて戦死、享年28歳。

祖父は、帝国大学 医科大学(現:東京大学大学院 医学系研究科・医学部)にて、パラチフス熱[注 1]などの研究に携わっていた医学者医師の山村敬造(やまむら・けいぞう)。

考案・提唱

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「互近助(ごきんじょ)」、「近助(きんじょ)」、「防災隣組」、「安全ゾーン」、「防災用品点検の日」、「在宅避難生活訓練」、「災害予防訓練」、「スマート防災」 など

所属・歴任

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主なもの

受賞・栄誉

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※ 当該装置は、1995年1月17日、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の発災時、辺り一帯停電の中、神戸市の一部の消防署や大阪市の梅香交差点等で自動起動し、信号機等に電力を供給。これを契機に、全国の主要交差点等に採用され、急速に普及。日本の交通インフラを守る一翼を担う。

著作物

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著書

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主なもの(あまりにも古い書籍、企業等が社内向けや会員組織向けに出版されたものは含まれない)

  • 「台風防災の新常識 災害激甚化時代を生き抜く防災虎の巻」(戎光祥出版株式会社)[2020]
  • 「感染症×大規模災害 実践的 分散避難と避難所運営」(株式会社ぎょうせい)[2020]
  • 「災害に強いまちづくりは互近助の力 ~隣人と仲良くする勇気~」(株式会社ぎょうせい)[2019]
  • 「南三陸町 屋上の円陣 -防災対策庁舎からの無言の教訓-」(株式会社ぎょうせい)[2017]
  • 「スマート防災-災害から命を守る準備と行動」(株式会社ぎょうせい)[2016]
  • 「新・人は皆 『自分だけは死なない』 と思っている – 防災心理」(株式会社宝島社)[2015]
  • 「富士山の噴火は始まっている!」 共著 (株式会社宝島社)[2012]
  • 「近助の精神 近くの人が近くの人を助ける防災隣組」(一般社団法人金融財政事情研究会)[2012]
  • 「防災・危機管理の再点検 – 進化するBCP事業継続計画」(一般社団法人金融財政事情研究会)[2012]
  • 「あなたと家族の命を守る 目からウロコの防災新常識」(株式会社ぎょうせい)[2010]
  • 「防灾格言 いのちを守る百の戒め」中国・簡体字版 (北京师范大学出版社)[2010]
  • 「防災格言 いのちを守る百の戒め」(株式会社ぎょうせい)[2009]
  • 「感染弱者のための新型インフルエンザ対策 」(株式会社アニカ)[2009]
  • 「Emergency Book 非常本」(株式会社アニカ)[2007]
  • 「企業防災・危機管理マニュアルのつくり方 災害現場からみつめたBCP」(一般社団法人金融財政事情研究会)[2006]
  • 「大震災発生!公的支援が来るまでの200時間を生き延びる知識と知恵」(株式会社小学館)[2006]
  • 「人は皆 『自分だけは死なない』と思っている – 防災心理学」(株式会社宝島社)[2005]
  • 「家族と自分を守る防災マニュアル 大震災 これなら生き残れる」(株式会社朝日新聞社、現:株式会社朝日新聞出版)[2005]
  • 「あなたと家族が生き残るために 不安列島 闘う防災術」(株式会社銀河出版)[2000]

CD・DVD・ビデオ・端末・電子辞書

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主なもの(一般に販売や提供されていない、いなかったものは含まれない)

  • 「Panasonic ホームナビゲーション 防災アシスト[1]」(パナソニック株式会社) 監修 [2020~現在]
  • 「ココチモ CASIO電子辞書 防災手帳」電子手帳(カシオ計算機株式会社株式会社ユーキャン)[2020~2021]
  • 「NHKまる得マガジン 家族を守る!現場に学ぶ防災術」WEB(NHKらいふ)[2019~2021]
  • 「互近助さんの歌(作詞・山村武彦、作曲・山崎一稔)」CD(防災システム研究所合同会社)[2018~現在]
  • NHKまる得マガジン 実践!わが家の防災対策」DVD(株式会社NHKエデュケーショナル)[2006]
  • 「防災・危機管理講座 第3部 地方公共団体」(日立電子サービス株式会社、現:株式会社日立システムズ)講師[2004~2011]
  • 「防災・危機管理講座 第2部 企業と組織」(日立電子サービス株式会社、現:株式会社日立システムズ)講師 [2004~2011]
  • 「防災・危機管理講座 第1部 家庭と地域」(日立電子サービス株式会社、現:株式会社日立システムズ)講師 [2004~2011]
  • 「避難所 運営管理 被災者(避難所)支援システム」(防災システム研究所)[1996~2003]

絵本・児童書・辞典・ムック本・漫画

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主なもの(全てを列挙することはほぼ不可能なため)

  •  漫画 「南海トラフ巨大地震1」(株式会社講談社) 解説・プロフィール:149頁~170頁[2023]
  • 「上学了, 安全第一 防灾避険」(海豚出版社有限责任公司) 監修 中国・簡体字版[2023]
  • 「いざというときの防災キットBOOK」(株式会社宝島社) 監修 キット付きムック本[2023]
  • 「災難來了 我有準備!:35個孩子一定要知道的防災守則」(親子天下) 監修 台湾・繁体字版 [2023]
  • 「一生つかえる!おまもりルールえほん ぼうさい[2]」(株式会社学研プラス、現:株式会社Gakken) 監修 [2022]
  • 「小學生的防災和避難繪本」(臺灣麥克) 監修 台湾・繁体字版[2020]
  • 「みんなの防災えほん」(CREEK&RIVER Co., Ltd.) 監修 韓国・ハングル版[2019]
  •  たのしいちしきえほん「みんなの防災えほん」(株式会社PHP研究所) 監修[2017]
  •  ココチモ 防災セット 「あんしん手帳」(株式会社ユーキャン) 監修[2015~2021]
  • 「みんなの防災辞典 災害へのそなえから避難生活まで」(株式会社PHP研究所) 監修[2015]
  •  グランドジャンプ 「漫画☆防災研究室」(株式会社集英社) 監修 連載 [2011~2012]
  • 「これだけは知っておきたい!山村流 災害・防災用語辞典」(株式会社ぎょうせい)[2011]
  • 「危険から身を守る 災害・状況別 防災絵辞典」(株式会社PHP研究所) 監修[2005]

教科書、テキスト、補助教材

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主なもの(古いもの、一般公開されていないもの等は含まれない)

  • 三省堂 文部科学省検定済教科書 中学校一年生国語科用教科書「現代の国語1」(株式会社三省堂)141頁~149頁 [2021~現在]
  • 三省堂 中学国語教育「ことばの学びNo.11」(株式会社三省堂)巻頭エッセイ[2020]
  • NHKテキスト・NHKまる得マガジン「家族を守る!現場に学ぶ防災術」 講師 (株式会社NHK出版)[2019]
  • 「お父さんのための地震ドリル」 監修 (一般社団法人日本損害保険協会)[2018]
  • 「もしもの時に役立つ わが家の防災ハンドブック」 監修 (一般社団法人家の光協会JAグループ)[2016]
  • NHKラジオ深夜便 「50年来のメッセージ・命を救う防災」(NHK SC)[2015]
  • 「地震・津波に備える 防災ハンドブック」 監修 (株式会社共同通信社)[2012]
  • 「M9大震災 サバイバル術 最新100問100答」(成美堂出版株式会社) 監修[2011]
  • 「地震・台風・集中豪雨 自然災害に備える32のチエ」(株式会社法研) 監修 [2009]
  • NHKテキスト・NHKまる得マガジン「実践!わが家の防災対策 いざというときの行動編」 講師(株式会社NHK出版) [2006]
  • NHKテキスト・NHKまる得マガジン「実践!わが家の防災対策 日頃の備え編」 講師(株式会社NHK出版) [2006]

連載

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主なもの(比較的近年のもののみ)

  • 新潟日報・国土交通省 「防災・減災新潟プロジェクト2024]」全面15段(株式会社新潟日報社) [2024/06~]
  • 朝日小学生新聞 「かぞくを守る防災知識」(株式会社朝日学生新聞社) [2024~現在]
  • 現代ビジネス 「南海トラフ巨大地震」[3] (株式会社講談社) [2023~現在]
  • 山陰中央新報 「持論反論」 (株式会社山陰中央新報社) [2021~現在]
  • 時事通信 「コメントライナー」 (株式会社時事総合研究所、株式会社時事通信社、一般社団法人内外情勢調査会) [2018~現在]
  • 朝日新聞 「地震新聞」 長野県版・新潟県版 (株式会社朝日新聞社) [2017~2021]
  • フジテレビ情報制作局 「コンパス Compas」(株式会社フジテレビジョン) [2011~2015]

脚注

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注釈

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  1. ^ Paratyphi Aのサルモネラ属の細菌によっておこる細菌感染症:三類感染症

出典

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  1. ^ ホームナビゲーションカタログ | WEBカタログ | Panasonic”. esctlg.panasonic.biz. 2024年10月3日閲覧。
  2. ^ 一生つかえる!おまもりルールえほん『ぼうさい』”. 学研出版サイト. 2024年10月3日閲覧。
  3. ^ 山村 武彦 takehiko yamamura | 現代ビジネス @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2024年10月3日閲覧。

外部リンク

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