山科ティナ
やましな ティナ 山科 ティナ | |
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生誕 | 1995年[1] |
国籍 | アメリカ[2] |
職業 | 漫画家 |
ジャンル |
少女漫画 女性漫画 |
代表作 | ショジョ恋。-処女のしょう子さん- |
山科 ティナ(やましな ティナ、1995年[1] - )は、日本の漫画家。東京藝術大学卒業[2]。
高校1年生で『別冊マーガレット』(集英社)から商業誌デビュー[1]。SNS上にて『#アルファベット乳』が話題となり、SNS、企業広告、書籍などで活動している[3]。
来歴
[編集]アメリカで生まれ[2]、2歳までアメリカ、9歳まで中国で生活していた[1]。6歳頃から中国でも放送されていた日本のアニメは見ていたと言うが、アニメの原作として漫画の存在を知ったのは来日して漫画雑誌に触れてからであり[2]、小学校6年生頃から日本語を理解出来るようになってから漫画雑誌を読みはじめるようになった[1]。絵は小さい頃から描いており、来日した際は言葉が通じず、「小学校では授業中も休み時間もずっと絵を描いて過ごしてました。」と語っている[1]。
中学2年生の頃に『別冊マーガレット』(集英社)の投稿コーナーで漫画に必要な道具や描き方を学んだと言う[1]。漫画を仕事にしたいと思い始めるようになったものの親から否定的な意見を言われたため、実績を作るために『別冊マーガレット』の『MANGAGP』に応募することを決めると[4]、高校1年生の夏休みに描いた漫画で佳作を受賞し、『別冊マーガレット』に掲載され商業誌デビューを果たした[1]。なお、漫画の賞に応募するための漫画を描き始めたのは中学3年生のときであり、『バクマン。』がきっかけであった[1]。
高校卒業後は浪人したのち、多摩美術大学に進学して1年間在学後[4][5]、東京藝術大学に進学した[1]。
『LINE』の広告企画として読み切り漫画『プレゼント・ハラスメント!』が2015年11月に公開されると[6]、SNS上の反応から自身の作品は認知されたと思ったものの、山科自身の名前はあまり認知されたなかったと感じたことから、山科自身を知ってもらうために『#アルファベット乳』を企画、公開した[3]。なお、『プレゼント・ハラスメント!』は2016年1月にBS-TBSの番組『焼肉女子会&MORE』内でドラマ化され[6]、『#アルファベット乳』は描き下ろし漫画を加筆した上で『#アルファベット乳の、オモテとウラ。』として2018年10月19日に太田出版から発売された[7]。
『#140字のロマンス』が2017年4月9日に祥伝社から単行本として発売され、自身初の書籍化作品となった[8]。
2019年8月9日発売の『ar』2019年9月号から『ショジョ恋。-処女のしょう子さん-』の連載を開始する[9]。単行本第1巻が2020年7月10日に発売され[10]、2023年1月号まで連載された[11]。動画配信サービス『FOD』にて松村沙友理の主演で『ショジョ恋。』として配信ドラマ化され2023年3月21日より配信開始[12]、4月12日よりフジテレビ(関東ローカル)での放送が開始された[13]。
人物
[編集]作品リスト
[編集]漫画作品
[編集]連載
[編集]- もしもロマンス(『Zipper』2017年AUTUMN号[16] - 2017年WINTER号[17]、『FEEL YOUNG』2018年5月号[18] - 2018年6月号[19])
- ショジョ恋。-処女のしょう子さん-(『ar』2019年9月号 - 2023年1月号)
- 推しは自分です。(VoCE、2023年4月27日 - )[20]
書籍
[編集]漫画単行本
[編集]- 『#140字のロマンス』(2017年4月9日、祥伝社、ISBN 978-4-396-79110-0)
- 『#アルファベット乳の、オモテとウラ。』(2018年10月19日、太田出版、ISBN 978-4-7783-2293-9)
- 『ショジョ恋。-処女のしょう子さん-』 全4巻
電子書籍
[編集]共著
[編集]- 『今年の春は、とびきり素敵な春にするってさっき決めた』(文・さえり、イラスト / 漫画・山科ティナ、2017年5月、PHP研究所、ISBN 978-4-569-83552-5)
その他
[編集]- 『ありがとう、うちを見つけてくれて「この世界の片隅に」ファンブック』(2017年7月28日、双葉社、ISBN 978-4-575-94506-5) - マンガ・イラスト参加[23]
- 『漫画家さんのおいしいさしいれ』(2019年1月25日、ホーム社、ISBN 978-4-8342-8488-1) - アンソロジー[24]
その他
[編集]- プレゼント・ハラスメント!(2015年11月) - 企業広告漫画[6]
- 山科ティナによる、妄想癖女子のオフィス胸キュン♥(2016年、ミンティア) - サイト掲載企業タイアップ漫画[5]
- どうしてパパはカメムシになったの?(2016年3月31日) - 企業広告漫画[25][26]
- MACO「恋するヒトミ」 loves 山科ティナ「おしごとの後」(2017年5月17日) - 動画内漫画[27]
- 『千尋くん、千尋くん』(著・夏智。、2017年5月25日、スターツ出版) - イラスト[28]
- ワタシアプリ。(2017年6月5日、三井住友海上) - サイト掲載漫画[29]
- グループ展『NUDE』(2017年10月20日 - 11月5日、自由が丘グリーンホール「room401」)[30]
- 『またね。―もう会えなくても、君との恋を忘れない―』(著・なあ、2018年2月25日、スターツ出版) - イラスト[31]
- ピュアにこるん相談室 by 山科ティナ(2018年8月22日、ノーシン、ViVi11月号、Popteen11月号) - CMコミカライズ[32]
- 『僕らの明日の話をしよう』(著・夏木エル、2018年11月25日、スターツ出版) - イラスト[33]
- 『5分後に失われる恋』(編・恋する実行委員会、2018年12月01日、KADOKAWA) - カバーイラスト[34]
- 22世紀計画『妄想!わがまマンガ』(2019年2月16日、フジテレビ) - 番組内漫画[35]
- グループ展『なかむらしんたろうを拡張する展示』(9月14日 - 15日、池尻大橋 LOBBY)[36]
- 『それでも僕が憶えているから』(著・十和、2020年4月25日、スターツ出版) - イラスト[37]
- 映画『マンケン男子とケイオン女子』(2021年8月28日、YouTubeドラマ・シネマチャンネル『僕等の物語』) - キービジュアル[38]
- テレビアニメ『ルパン三世 PART6』バレンタインデー企画(2022年2月14日) - イラスト掲載[39]
- 美的計画『点と線 feat.さとうもか』リリックビデオ(2022年4月22日)- 動画内イラスト[40]
- みずほ銀行『新生活応援キャンペーン』(2024年2月1日) - CMイラスト[41]
出演
[編集]イベント
[編集]- ねむれないひとにだけみえるよる 第2夜(2016年4月2日、ネイキッドロフト)[42]
- さえり×山科ティナ「今年の春は、とびきり素敵な春にするってさっき決めた」出版記念トーク&サイン会(2017年5月9日、文禄堂高円寺店)[43]
- 山科ティナ×地球のお魚ぽんちゃん「胸キュンVSシュールギャグ漫画対決」 「#140字のロマンス」「男子高校生とふれあう方法」W刊行記念(2017年6月24日、本屋B&B)[44]
- 「アルファベット乳の、オモテとウラ。」刊行記念 山科ティナ×ハヤカワ五味のタメトーク“SNS/ミレニアル世代の「夢」と「本音」”(2018年11月10日、文禄堂高円寺店)[45]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j “CREATOR'S VOICE 山科 ティナさん”. DAIV. マウスコンピューター. 2024年2月3日閲覧。
- ^ a b c d “「コンプレックスも、トラウマも、全部あたたかさで乗り越えていきたい」 SNS時代に人の心に触れる漫画を描く彼女の優しいVOICE (漫画家・イラストレーター/25歳)”. TOKYO VOICE WEB (2020年9月2日). 2022年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月3日閲覧。
- ^ a b ““SNSでバズった人”で終わりたくない。漫画家・山科ティナの「夢をブラさない生き方」”. 新R25 (2018年7月23日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ a b “親からの否定、ボツになる作品の連続……。苦悩と挫折の先に見えた、山科ティナさんの”漫画家人生”とは?”. まいにちdoda (2019年1月26日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ a b “【#04】山科ティナによる、妄想癖女子のオフィス胸キュン|WEBマガジン”. ミンティア (20161215). 2017年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月3日閲覧。
- ^ a b c “LINE発、ありがた迷惑なプレゼントもらうOL描いたマンガがドラマに”. コミックナタリー (2016年1月29日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナ「#アルファベット乳」が描き下ろしを加え1冊に、“言えなかった話”も”. コミックナタリー (2018年10月19日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “140字の胸キュン妄想をマンガ化した1冊、DJあおいらとのコラボも”. コミックナタリー (2017年4月9日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナがarで新連載、美人で仕事もできるが処女の26歳描く”. コミックナタリー (2019年8月8日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “ショジョ恋。─処女のしょう子さん─ 1”. 主婦と生活社. 2024年2月3日閲覧。
- ^ @tina_yamashina (2022年12月10日). "2022年12月10日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナ「ショジョ恋。」ドラマ化、脱処女を目指すアラサー女子役に松村沙友理”. コミックナタリー (2023年2月2日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “松村沙友理『ショジョ恋。』地上波放送決定「ドキドキしてほしい」”. マイナビニュース (2023年3月24日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ @tina_yamashina (2023年12月13日). "2023年12月13日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ @mori_kasumi_ (2023年12月13日). "2023年12月13日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナ新作がZipperに、オムニバス形式で胸キュン描く「もしもロマンス」”. コミックナタリー (2017年9月24日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ @tina_yamashina (2017年12月25日). "2017年12月25日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナ描く、少し不思議なオムニバス「もしもロマンス」フィーヤンで再始動”. コミックナタリー (2018年4月7日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ @tina_yamashina (2018年5月10日). "2018年5月10日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ @iVoCE (2023年4月27日). "2023年4月27日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ “「推しは自分です。」既刊・関連作品一覧”. 講談社コミックプラス. 2024年2月3日閲覧。
- ^ @iVoCE (2023年11月23日). "2023年11月23日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ “映画「この世界の片隅に」公式ファンブック発売、マンガ家ら総勢89名参加”. コミックナタリー (2017年7月28日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “いくえみ綾、志村貴子ら42作家が忘れられない差し入れ描くアンソロジー”. コミックナタリー (2019年1月25日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ @tina_yamashina (2016年3月31日). "2016年3月31日のツイート". X(旧Twitter)より2024年2月3日閲覧。
- ^ “なぜか泣けると話題。漫画「どうしてパパはカメムシになったの?」”. ライブドアニュース (2016年4月5日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “MACOがすべての恋する女子に捧げる応援歌、山科ティナとのコラボ企画も”. 音楽ナタリー (2017年5月17日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “2017年5月発売の野いちご文庫”. 野いちご. スターツ出版. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナが“読んだら必ず前を向きたくなるマンガ”執筆、結末は3種類”. コミックナタリー (2017年6月5日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “石山さやか、ゴトウユキコら女性作家10名がヌード作品披露するグループ展”. コミックナタリー (2017年9月21日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “2018年2月発売の単行本(野いちご)”. 野いちご. スターツ出版. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナが藤田ニコル主役のマンガを描き下ろし、悩めるJKに恋のアドバイス”. コミックナタリー (2018年8月22日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “2018年11月発売の単行本(野いちご)”. 野いちご. スターツ出版. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “5分後に失われる恋|5分後に恋|新刊情報/書籍”. 角川ビーンズ文庫公式サイト. KADOKAWA. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “芸能人の妄想をマンガで再現!中島健人役を櫻井孝宏、よしこ役を名塚佳織が担当”. コミックナタリー (2019年2月16日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “34組が「なかむらしんたろう」を表現、『なかむらしんたろうを拡張する展示』”. CINRA (2019年9月13日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “2020年4月発売の単行本(野いちご)”. 野いちご. スターツ出版. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “細田佳央太や伊藤千由李が出演「マンケン男子とケイオン女子」YouTubeで無料公開”. 映画ナタリー (2021年8月28日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “おかざき真里・咲坂伊緒らが「ルパン三世」のキャラを描く、バレンタインデー企画”. コミックナタリー (2022年2月14日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “川谷絵音の美的計画、あざと連ドラ主題歌のリリックビデオ公開”. 音楽ナタリー (2022年4月22日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “YOASOBI「HEART BEAT」×山科ティナのイラストによるスペシャルムービーが渋谷をジャック”. THE FIRST TIMES (2024年2月1日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナが、GOMESSのイベント「ねむれないひとにだけみえるよる」に出演”. コミックナタリー (2016年3月31日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナ、“胸キュン妄想”本刊行で告白の日にトーク&サイン会”. コミックナタリー (2017年5月7日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “山科ティナ×地球のお魚ぽんちゃん、胸キュンvsシュールギャグで異色トーク”. コミックナタリー (2017年5月16日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “「#アルファベット乳」の山科ティナ、ハヤカワ五味と23歳同士の“タメトーク””. コミックナタリー (2018年10月29日). 2024年2月3日閲覧。
外部リンク
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