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岡山県の歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岡山県の歌

県民歌の対象
岡山県

作詞 石井梅香
作曲 水野康孝
採用時期 1957年3月9日
言語 日本語
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岡山県の歌」(おかやまけんのうた)は日本都道府県の一つ、岡山県が制定した県民歌である。作詞・石井梅香、作曲・水野康孝

解説

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「岡山県の歌」
水野康孝シングル
B面 吹奏楽 岡山県の歌(インストゥルメンタル
リリース
規格 SPレコード
ジャンル 都道府県民歌
レーベル 日本放送録音(H1275-A/B)
作詞・作曲 作詞:石井梅香
作曲:水野康孝
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1957年昭和32年)1月の新庁舎落成を記念して歌詞の公募を実施し[1]岡山大学教授(当時)の水野康孝に作曲を依頼して3月9日に制定された[2]。作詞者の石井梅香は玉野市在住の主婦で、入選当時39歳[3][注 1]。発表会は同年開催の岡山産業文化大博覧会に合わせて5月3日に実施されている[4]

日本放送録音(NHR)により、作曲者の水野が自ら歌唱するSPレコードが製造されているがそれ以降に新規の録音等は行われておらず[注 2]、県のウェブサイトでも一切紹介されていない[5][注 3]

県主催の行事では1968年(昭和43年)の明治百年記念式典[6]2005年平成17年)開催の晴れの国おかやま国体開会式で演奏された[1][注 2]。県の発行物では、新規採用職員研修の資料に掲載されており[1]、その他に毎年発行される『岡山県民手帳』で長らく1982年昭和57年)発表の県民愛唱歌「みんなのこころに」と合わせて紹介されていたが[5][7]2010年代後半からは本曲が削除され「みんなのこころに」のみの掲載となった。

参考文献

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いずれも歌詞と楽譜を掲載している。

  • 国民文化協会『事典 シンボルと公式制度 日本篇』(国際図書、1968年)NCID BN09461711
  • 西崎嘉太郎/日本青少年音楽教育センター 監修『日本うたの地図』(しなの出版、1970年) NCID BN12728412
  • 藤沢優『世界の国旗・国歌総覧 付・日本都道府県別県旗県歌総集』(岩崎書店、1976年)NCID BN01573937
  • 中山裕一郎 監修『全国 都道府県の歌・市の歌』(東京堂出版、2012年) ISBN 978-4-490-20803-0

脚注

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注釈

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  1. ^ 本曲の他に玉野市立山田中学校校歌(作曲・菱川欣三郎)を作詞。
  2. ^ a b 岡山県議会副議長の佐藤真治によると「昭和32年作の県歌は、著作権がややこしく、楽譜やテープすら出せず、現状では、これ以上、普及しようもない」とされている。【「岡山県の歌」を歌おう!!】(2006年4月17日)
  3. ^ ただし、岡山県立記録資料館のデータベースでは発表会や8月に開催された歌唱指導の様子を記録した写真が収録されている。

出典

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  1. ^ a b c 中山(2012), p334
  2. ^ 国民文化協会(1968), p217
  3. ^ 読売新聞岡山版、1957年4月19日付8面。
  4. ^ 「岡山県の歌」発表大会”. 岡山県立記録資料館. 2020年11月14日閲覧。
  5. ^ a b 杉江松恋 (2013年1月25日). “富士山をめぐる仁義なき戦い。県民手帳死闘編〈広島県〜福井県編〉”. エキレビ! (エキサイト). https://www.excite.co.jp/news/article/E1359048579883/ 2020年11月12日閲覧。 
  6. ^ 記録資料館所蔵津高郡今岡村児子家資料”. 岡山県立記録資料館. 2020年11月14日閲覧。
  7. ^ 「岡山県の歌」の歌詞を知りたい。国立国会図書館・レファレンス協同データベース)

関連項目

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外部リンク

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  • 岡山県の歌(復刻版『岡山畜産だより』昭和32年8月号)