岩塩氷河
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岩塩氷河(がんえんひょうが、salt glacier)は塩(典型的には岩塩)の流れである。地下深くの岩塩ダイアピルが地表まで隆起して岩塩ドームを形成し水分を含むことで麓に流れ出すもの。通常の氷河と同様に、岩塩氷河は重力によって近傍の谷底へと流れてゆく。塩の強度は水分含量に決定的に依存するため、塩が水分を含みがちな冬季に流れやすい。クレバスのような裂溝で区切られた弓形の隆線の繰り返しと、急勾配の側面および前面を持って舌状に展開した岩塩氷河は、時に数キロメートルにも及ぶ。塩が粘土を取り込むと、岩塩氷河は暗色を呈する。
参考文献
[編集]- “Iran's Salt Glaciers”. NASA Earth Observatory. 2006年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年4月27日閲覧。
- Talbot CJ, Rogers EA (1980). “Seasonal movements in a salt glacier in Iran.”. Science 208 (4442): 395-7.
- Urai JL, Spiers CJ, Zwart HJ, Lister GS (1986). “Weakening of rock salt by water during long term creep”. Nature 324: 554-7.