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岩本素白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岩本 素白(いわもと そはく 、1883年明治16年)8月17日 - 1961年昭和36年)10月2日)は、国文学者随筆家。本名は堅一(けんいち)

人物

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東京府麻布に生まれる、父竹次郎は旧丸亀藩士で海軍勤務であった。

東京専門学校(現:早稲田大学文学部国文科卒業。母校の麻布中学教諭(恩師は創立者の江原素六)を経て、1932年(昭和7年)より、早稲田大学文学部国文科講師(のち教授)で随筆文学講座を担当。

戦災で自宅蔵書を失い、信州に疎開した。1954年(昭和29年)に定年退職後は、麻布高校、跡見学園短期大学でも教えた。自宅書斎で執筆中に倒れ、約一ヶ月後に亡くなった。

義理堅く潔癖な性格のため、自身の著書公刊には積極的ではなく『岩本素白全集』(全3巻)も少部数しか刷られなかった[1]。近年になり著作や人となりが、識者に見直され新版再刊されている。

早稲田大学での同僚に、歌人窪田空穂がおり、主宰する歌誌『槻(つき)の木』に参加し、短歌や随筆を発表した。同僚の友人は他に、歌人・東洋美術史学者の會津八一がいる。

著書

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  • 『随筆集 山居俗情』砂子屋書房〈槻の木叢書 第4篇〉、1938年11月。 
  • 『日本文学の写実精神』中央公論社、1943年2月。NDLJP:1069498 
  • 『隨筆集 素白集』東京出版、1947年8月。 
  • 『素白随筆』春秋社、1963年12月。 
全集
  • 『山居俗情・素白集』春秋社〈全集 第1巻〉、1974年11月。 
  • 『東海道品川宿・遺珠』春秋社〈全集 第2巻〉、1975年3月。 
  • 『日本文学の写実精神・文芸論叢・信濃詠草』春秋社〈全集 第3巻〉、1975年11月。 
新版刊行

評伝

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第1部、岩本素白の生涯。第2部、岩本素白をめぐる人々-素白はどう読まれてきたか

脚注

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  1. ^ ゆえにかつては、全集揃いの古書値は高価だった
  2. ^ 前半部の1章
  3. ^ 歌人で「槻の木」同人、のち編集代表

外部リンク

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