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岩本能史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岩本 能史(いわもと のぶみ、1966年 - )は、日本のウルトラマラソンランナー、指導者。オフィス・マイスター代表。

略歴

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神奈川県横浜市で生まれ、小学校入学前に父親の仕事の関係で横須賀市へ引っ越す。小学校に入るとよく走るようになり、2年生時からは、自宅から小学校までの片道4kmの道のりを寄り道しながら徒歩で登校していた。

中学校ではバスケットボール部に所属。1年生時に行われた「中学校総合体育大会」で先生から「お前も出ろ」と声をかけられ、「100mなら出ます」と出場を承諾したが、エントリー時に先生が「100m」を「1000m」と書き間違えてしまい、1000mに出場することになった。自身が1000mに出場するということを知ったのは、大会当時会場に到着してからだったという。

2年に上がるときに学区再編があり転校。バスケットボールを志望したが、転校先の陸上部顧問に陸上を進められ、陸上部に所属。中学3年最後の駅伝では5区(950m)で区間新記録を記録。

卒業後は母親の母校である神奈川県立山北高校に入学したが、中学でエース級の活躍を見せていたにもかかわらず、高校ではビリであった。2年生になっても後輩に抜かれるほどだという。

大学以降はしばらくスポーツから一線を退いていたが、1992年10月、26歳の時にホノルルマラソンが20回目を迎えるという新聞記事を読み、「健康になるチャンスかもしれない」「何かの転機になるかもしれない」という思いで、後輩の西村周之を誘いホノルルマラソンに出場し完走する。このマラソンの完走後、職場に戻り「どうでした?」と完走を聞いてきた女性は後の妻・里奈である。

2000年1月5日の仕事始めで、今年もホノルルマラソン出場をする話を社内でしたところ、部下の一人から「今年あたりスパルタスロンを完走してくださいよ」と言われ、スパルタスロン、およびウルトラマラソンに興味を持つ。2002年に初完走し、以来7回の完走を記録。

2021年より、「JAPAN TROPHYシリーズ」レースを企画、2023年現在も続けられている。

主な戦績

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  • 2002年 スパルタスロン(ギリシャ246km) 初完走
  • 2003年 スパルタスロン(ギリシャ246km) 6位 27時間23分
  • 2004年 24時間走アジア選手権(台北) 2位 247.260km
  • 2006年 24時間走世界選手権国内選考会 優勝 244.739km
  • 2007年 スパルタスロン(ギリシャ246km) 7位 28時間14分
  • 2010年 BADWATER135(アメリカ217km) 初完走
  • 2011年 BADWATER135(アメリカ217km) 5位 27時間30分
  • 2013年 BADWATER135(アメリカ217km) 19位 31時間34分
  • 2016年 BADWATER135(アメリカ217km) 41位 37時間34分
  • 2017年 BADWATER135(アメリカ217km) 27位 36時間00分
  • 2018年 Badwater Salton Sea(アメリカ130km)4位
  • 2019年 Badwater Salton Sea(アメリカ130km)優勝

著作

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  • あなたも3時間30分が切れる (ランナーズブックス 2008年)
  • 非常識マラソンメソッド (ソフトバンククリエイティブ 2009年)
  • フルマラソンがもう一度速くなる30のスイッチ (ランナーズブックス 2010年)
  • 非常識マラソンマネジメント (ソフトバンククリエイティブ 2011年)
  • 100kmマラソンは誰でも快走できる (ランナーズブックス 2012年)
  • 違う自分になれ! ウルトラマラソンの方程式 (講談社 2013年)
  • 型破りマラソン攻略法 (朝日新聞出版 2015年)
  • 限界突破マラソン練習帳 (講談社 2016年)
  • 完全攻略ウルトラマラソン練習帳 (講談社 2017年)

脚注

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外部リンク 

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