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岩神愛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岩神 愛(いわかみ あい )は、日本の絵本作家エッセイスト

東京生まれ。代表作は、野菜お菓子おもちゃ変身する「おかしになりたいピーマン」「おもちゃになりたいにんじん」「おばけになりたいなす」の〝なりたいシリーズ〟(岩崎書店)。食育絵本としても注目され、ロングセラーとなっている[1]

エッセイストとしても活動し、イラストエッセーの新聞連載「猫の絵本」(2020年)、「永遠のきずニャ」(2023年)を発表し、全国の多数の新聞に掲載された[2][3]

幼児教室での絵画工作、図画工作の講師の経験が長く[4]、絵本と工作の双方を楽しめるワークショップにも取り組む。

経歴(絵本)

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  • 2010年、「青おにとふしぎな赤い糸」(PHP研究所)を刊行。2023年に、電子書籍で再版された。
  • 2012年、「よなおしてんぐ5にんぐみ てんぐるりん!」(岩崎書店)を刊行。
  • 2018年6月、「おかしになりたいピーマン」(岩崎書店)を刊行。第7回わかやま絵本大賞受賞[5]、第9回リブロ絵本大賞入賞[6]。絵や工作を教えていた幼児教室で、ピーマンを食べられない子どものためにつくった小さな絵本が、出版のきっかけになったという[4]朝日新聞は「愛くるしいピーマンが子どもに食べてもらうため、お菓子に変身して奮闘する姿を描いた」と紹介[7]宮崎日日新聞などは「相手の気持ちが分かると、ちょっと変われる」と報じた[8]。手話による絵本読み聞かせにも採用された[9]。2019年に韓国語版[10]、2020年に中国語版が出版[11]
  • 2019年8月、シリーズ続編の「おもちゃになりたいにんじん」(岩崎書店)を刊行。心にのこる子どもの本2020年選定図書[12]。2021年には中国語版が出版[13]
  • 2020年8月、なりたいシリーズ第3弾「おばけになりたいなす」(岩崎書店)を刊行。ポップでカラフルな絵と楽しいストーリーで「野菜嫌いの子どもに読んでほしいと願った食育絵本」「変装したナスを本の中からさがす『探し絵』の要素もあり、親子で楽しめる作品」などと、愛媛新聞京都新聞などの新聞[1]の書評で評された。
  • 2022年11月、「おひめさまになりたいチェルシー」(岩崎書店)を刊行。飼い猫だったスコティッシュフォールドをモデルに描いた絵本で、カラフルでポップな世界観に加え「子どもたちに『自分らしく工夫して夢をかなえる』ことの大切さ」を伝えるなどと新聞の書評で評された[14]

経歴(エッセイ)

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  • 2020年4月、イラストエッセイの新聞連載「猫の絵本」(全15回)が東京新聞など全国の多数の新聞に掲載された[2]
  • 2023年5月、自身のペットロスをテーマにしたイラストエッセイの新聞連載「永遠のきずニャ」(全12回)が東京新聞、日本海新聞河北新報などで掲載[3]。ペットロスの経験にを基に、愛猫との生活を肯定的にとらえ、前向きに生きようとする内容で、大きな反響を呼んだ。

作品

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  • 「青おにとふしぎな赤い糸」(PHP研究所、2010年)ISBN 978-4-5697-8052-8
  • 「よなおしてんぐ5にんぐみ てんぐるりん!」(岩崎書店、2011年)ISBN 978-4-2650-8104-2
  • 「おかしになりたいピーマン」(岩崎書店、2018年)ISBN 978-4265081561
  • 「おもちゃになりたいにんじん」(岩崎書店、2019年)ISBN 978-4265081646
  • 「おばけになりたいなす」(岩崎書店、2020年)ISBN 978-4-265-08172-1
  • 「おひめさまになりたいチェルシー」(岩崎書店、2022年)ISBN 978-4-265-08187-5

脚注

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  1. ^ a b 「野菜嫌い解消へ 食育絵本第3弾/作家岩神さん出版」『沖縄タイムス(2020-11-20朝刊生活面)、愛媛新聞(2020年11月20日朝刊生活面)、京都新聞(2020年10月28日朝刊10頁)、山陽新聞(2020年10月30日朝刊15頁)、熊本日日新聞(2020年11月26日、朝刊 暮らし面)』。
  2. ^ a b 「猫の絵本(岩神愛)」『東京新聞』(2020-06-08夕刊4面)、熊本日日新聞(2020年12月2日夕刊)、河北新報(2020年6月12日4頁)、新潟日報伊勢新聞大阪日日新聞日本海新聞下野新聞愛媛新聞南日本新聞岐阜新聞埼玉新聞北國新聞などで2020年に各掲載。
  3. ^ a b 岩神愛「ありがとうの涙 永遠のきずニャ」『東京新聞(2023-07-31夕刊4頁)、埼玉新聞(2023-05-30朝刊13頁)、「日本海新聞」(2023年6月6日朝刊11面)、「河北新報社」(2023年6月9日夕刊4頁)、北國新聞(2023年6月16日夕刊4頁)、佐賀新聞(6月26日朝刊13頁)、「京都新聞」(6月26日夕刊4頁)、「伊勢新聞」(6月27日朝刊6頁)、「大阪日日新聞」(6月6日朝刊5頁)、信濃毎日新聞(7月3日夕刊5頁)、上毛新聞(6月21日朝刊21頁) 、新潟日報(7月13日ライフ面5頁)、秋田魁新報(6月27日朝刊7頁)、下野新聞(7月31日朝刊17頁)、静岡新聞(8月9日朝刊9頁)』。
  4. ^ a b 好書好日 岩神愛さんインタビュー”. 朝日新聞デジタル(2019-11-07 )、2023-05-27閲覧 . 「野菜嫌い解消へ 食育絵本第3弾/作家岩神さん出版」沖縄タイムス(2020-11-20、朝刊生活面)、愛媛新聞(2020年11月20日朝刊生活面)、京都新聞(2020年10月28日朝刊10頁)、山陽新聞(2020年10月30日朝刊15頁)、熊本日日新聞(2020年11月26日、朝刊 暮らし面). 2023年5月27日閲覧。
  5. ^ わかやま絵本大賞2019No.1の絵本が決定」リビングソーシャルプロジェクト財団 2023年5月25日閲覧
  6. ^ 第9回リブロ絵本大賞”. LIBRO PLUS. 2023年5月21日閲覧。
  7. ^ “苦手野菜をおくちへ”. 朝日新聞. (2019年10月26日) 
  8. ^ 「掲載新聞社」『宮崎日日新聞(2018年10月27日朝刊13頁)、熊本日日新聞(2018年10月18日朝刊・子育て面)、長崎新聞(2018年10月13日朝刊11頁)』2018年10月13日。
  9. ^ しゅわえもん日記”. 特定非営利活動法人しゅわえもん (2023年5月26日). 2023年5月26日閲覧。
  10. ^ 과자가 되고 싶은 피망、ISBN:9791164060306”. 서울 : 길벗스쿨 (2023年5月27日). 2023年5月27日閲覧。
  11. ^ 岩神愛『这里怎么会有青椒!』文化发展出版社, 2020。ISBN 7514229353 
  12. ^ こころにのこる子どもの本”. 子どもの本on the Web 日本児童図書出版協会. 2023年5月25日閲覧。
  13. ^ 岩神愛『这里怎么会有胡萝卜』海豚出版社。ISBN 7511058094 
  14. ^ 山陽新聞(2023年1月9日、朝刊 13頁)、琉球新報(2022年12月8日朝刊18頁)、山陰中央新報デジタル(2022年12月24日)、神戸新聞(2023年1月29日朝刊15頁)、長崎新聞(2022年12月8日朝刊13頁)に 書評掲載』。 

関連項目

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外部リンク

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