崔忻
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崔忻(さい きん)は、中国の唐の大鴻臚。『旧唐書』渤海靺鞨伝「睿宗先天二年、遣郎将崔訢往冊拝祚栄、為左驍衛員外大将軍渤海郡王」に登場する崔訢と同一人物[1]。
概略
[編集]713年玄宗の勅命を受け、大祚栄を渤海郡王に冊封するために、唐から渤海に使者として派遣される。渤海からの帰途714年に遼寧省旅順に井戸を掘り、記念碑(鴻臚井)を刻している[1]。
勅持節宣労靺羯(鞨)使 鴻臚卿崔忻井両口 永為記験開元二年五月十八日
渤海への冊封使が「靺鞨使」という称号を称しており、「高句麗」ではなく「靺羯(靺鞨)」と記している。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 姜成山『渤海王国の社会と国家』桜美林大学大学院 国際学研究科、2014年 。
- 外山軍治、礪波護『隋唐世界帝国』人物往来社〈東洋の歴史5〉、1967年、358頁。