川和車両基地
川和車両基地 | |
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上空から撮影した画像。 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 神奈川県横浜市都筑区川和町379 |
鉄道事業者 | 横浜市交通局 |
最寄駅 | 川和町駅 |
管轄路線 | 横浜市営地下鉄グリーンライン |
開設 | 2008年3月30日 |
車両基地概要 | |
敷地面積 | 59800 m2 |
留置線本数 | 9本 |
検査線本数 | 3本 |
洗浄線本数 | 2本 |
最大収容両数 | 60両 |
川和車両基地(かわわしゃりょうきち)は、神奈川県横浜市都筑区川和町に所在する、横浜市営地下鉄グリーンラインの車両基地である。
概要
[編集]2008年3月30日、グリーンライン日吉駅 - 中山駅間の開業に伴い、使用が開始された。
川和町駅と出入庫線でつながっているが、構造上、川和町駅の旅客ホームへの直接の出入庫はできない。川和町駅に直接出庫する場合、中山駅方面だと駅の先にある引き上げ線で折り返さなければならない。車両基地には、15編成60両の車両を収容可能[1]である。
列車検査・月検査・重要部検査・全般検査など、すべての検査業務は協力会社のJR東日本テクノロジーに委託している[2]。
建設中に農薬工場跡地であった敷地の一部から基準値を超えたヒ素が検出されたため、土壌汚染への対処が行われ[3][4][5]、不溶化処理・遮水シート・コンクリートで封じ込めがなされた汚染土は、車両基地の北端の線路下(出入庫線の隣)に埋め戻された[6]。
グリーンラインの本線では50kg/mNレールが使用されているが、車両基地内は通トン数が小さいことから40kg/mNレールが使用されている[7]。
2011年(平成23年)以降、「はまりんフェスタ」として何度か一般公開が行われている。
川和遊水地
[編集]車両基地内の鶴見川沿いの部分は人工地盤になっており、その下には神奈川県が治水事業として建設した「川和遊水地」が設けられている [8][9]。これは全国初の取り組みである[1][10]。車両基地・遊水地の壁面には近隣小学校(横浜市立川和小学校・横浜市立山下小学校)の小学生約150名による「地下鉄」と「河川」をテーマとした絵画10点が展示されている[11]。
脚注
[編集]- ^ a b 上杉知・山岡努 「横浜市営地下鉄グリーンライン建設工事の概要」『土木技術』第63号(2008年7月)、2008年6月。
- ^ 車両メンテナンス - 東日本テクノロジー(インターネットアーカイブ・2021年時点の版)。
- ^ 横浜環状鉄道(中山~日吉間)川和車両基地内の汚染土の処理について(横浜市交通局ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2004時点の版)。
- ^ 横浜環状鉄道(中山~日吉間)川和車両基地における汚染土処理の状況について(横浜市交通局ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2004時点の版)。
- ^ 神奈川県知事定例記者会見(2004年3月25日) 神奈川県
- ^ 『横浜市高速鉄道建設史III』p.259-262、横浜市交通局、2011年3月
- ^ 『横浜市高速鉄道建設史III』p.263、横浜市交通局、2011年3月
- ^ 全国初!地下鉄車両基地の地下に県の河川遊水地を立体整備~横浜環状鉄道(中山~日吉)川和車両基地に建設~ (PDF) (横浜市交通局ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2003年時点の版)。
- ^ 神奈川県横浜治水事務所・鶴見川水系
- ^ 『横浜市高速鉄道建設史III』 横浜市交通局、2011年3月、249-259ページ
- ^ 川和車両基地・川和遊水地の外壁沿いに近隣小学校6年生の描いた絵画を展示。3月4日(火)に除幕式を開催(横浜市交通局ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2008年時点の版)。
関連項目
[編集]座標: 北緯35度31分25.4秒 東経139度32分55秒 / 北緯35.523722度 東経139.54861度