川島普
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川島 普(かわしま ひろし、1924年 - )は、日本の土木工学・衛生工学者。大阪工業大学名誉教授。工学博士(京都大学)。
専門は土木工学・衛生工学(特に上下水道工学)、水理学・環境科学。
来歴
[編集]京都大学工学部土木工学第三講座(のちの衛生工学科初代教授を務めた岩井重久の衛生工学研究室)で助手を務める[1]。
1955年に大阪工業大学工学部土木工学科助教授となり、土木工学教室を担当した[2]。1960年に京都大学より論文「上下水処理施設の汚泥管理に関する基礎的研究」で工学博士号を取得する[3]。1963年に教授に就任した[2]。1987年同大学図書館長[4]。1994年同大学名誉教授[5]。
大阪工業大学土木工学科では40年近く教鞭を執り、大学開学初期の土木工学・衛生工学(のちの環境工学)の研究推進・育成に貢献した[要出典]。
主な所属学会は、土木学会、日本水道協会、日本水処理技術研究会、日本下水道協会、環境技術学会、日本地球化学会など。
著書
[編集]- 『衛生工学』(共著)明現社〈土木選書 、1977年
- 『衛生工学(新訂)』(共著)明現社 、1999年
主な研究
[編集]- 上下水処理施設の汚泥管理に関する基礎的研究
- 泥の圧縮・沈降に関する数値解析 - 京都大学衛生工学科との共同研究
- 透水性傾斜面上の汚泥層の2軸自重圧密の実験的考察[7]
- 汚泥の干渉沈降特性と上向流中における浮遊平衡の実験的考察 - 大阪市土木局との共同研究
- 淀川における水質・負荷量の変動特性 - 大阪市立環境科学研究所との共同研究[8]
- 1点酸素供給型オキシデーション・ディッチ(OD)法のモデル解析と合理的設計
脚注
[編集]- ^ 浦邊真郎「廃棄物アーカイブシリーズ/『ゴミ戦争』の記憶 第7回 岩井研のごみに係る開発・研究の歩み ―「ゴミ戦争」勃発ごろまで―」(PDF)『廃棄物資源循環学会誌』第27巻第2号、廃棄物資源循環学会、2016年3月31日、47-52頁。
- ^ a b 『一般社団法人 生産技術振興協会 バックナンバー記事1963-7号 (PDF) 』川島普、1963年(1ページ目の「活性汚泥法最終沈殿池の汚泥管理と設計因子に関する考察」を参照)
- ^ 上下水処理施設の汚泥管理に関する基礎的研究 - NDL ONLINE
- ^ 『ぱぴろにくす No.14 (PDF) 』学校法人大阪工大摂南大学、1987年10月(1ページ目の川島による「館長就任に当っての所感」を参照)
- ^ “大学紹介 > 大学概要:名誉教授一覧”. 大阪工業大学(公式サイト). 2022年12月2日閲覧。
- ^ “|秋の褒章・叙勲者|第3854号11月8日発行|平成13年11月|バックナンバー|水道産業新聞社”. www.suidou.co.jp/. 2022年12月2日閲覧。
- ^ 透水性傾斜面上の汚泥層の2軸自重圧密の実験的考察 - NDL ONLINE
- ^ 淀川における水質・負荷量の変動特性 - CiNii Research