市来琴
表示
市来 琴(いちき こと、天保3年(1832年) - 大正2年(1913年)3月16日[1])は、薩摩藩士市来正之丞の妻。薩摩藩士西郷吉兵衛の長女。西郷隆盛の妹で、西郷従道の姉。
父の存命中には正之丞に嫁いでいたようであるが、嘉永5年(1852年)祖父・父母が相次いで亡くなり、翌々年には兄・吉之介(隆盛)、長弟・吉次郎とともに西郷家の家計を支えた。また母の実家の椎原家に並んで市来家は、西郷家にとって親密な縁戚であり、両家への西郷隆盛の書簡が多々残っている。
家族・親族
[編集]- 父:西郷吉兵衛
- 母:政佐
- 夫:市来正之丞
- 長男:嘉納次(1847年 - 1868年) - 戊辰戦争で戦死。
- 次男:政直(1849年 - 1877年) - 従弟の菊次郎とともに1873年、アメリカ合衆国へ留学したが、帰国後に西南戦争に参戦し、敗れて処刑された。
- 三男:勘六(1856年 - 1877年) - 米国海軍兵学校留学中に病死した。
登場作品
[編集]- テレビドラマ
- 『田原坂』(1987年 日本テレビ年末時代劇スペシャル 演:赤座美代子)
- 『翔ぶが如く』(1990年、NHK大河ドラマ、演:酒井法子)
- 『西郷どん』(2018年、NHK大河ドラマ、演:桜庭ななみ)[2]
脚注
[編集]- ^ 『国家及国家学』第1巻第4号(国家社、1913年5月)p.94
- ^ “18年大河「西郷どん」盟友・大久保利通に瑛太、ヒロインは黒木華”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2017年3月27日) 2017年3月27日閲覧。