帝都はひとつ、ウィーンはひとつ
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『帝都はひとつ、ウィーンはひとつ』(ていとはひとつ、ウィーンはひとつ、ドイツ語: 'S gibt nur a Kaiserstadt, 's gibt nur a Wien!)作品291は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したポルカ。
解説
[編集]1864年にロシア・パヴロフスクで作曲された。パヴロフスクで『帝都ポルカ』という題名で初演された後、同年12月4日にフォルクスガルテンにおいて『帝都はひとつ、ウィーンはひとつ』という題名でウィーン市民に披露された。曲名は、アドルフ・ボイエルレ(1786年 - 1859年)によるジングシュピール『アリーネあるいは別の世界の一部であるウィーン』(1822年にレオポルトシュタット劇場で初演)からの引用である。
日本でも明治時代から演奏されている楽曲であり、1907年9月28日に日比谷公園音楽堂で本村四郎指揮横須賀海兵団軍楽隊により、『唯一の帝都あるのみ唯一の『ウヰンナ府』あるのみ』のタイトルで演奏された記録がある[1]。
ニューイヤーコンサート
[編集]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートへの登場は、以下の通りである。
- 1942年 - クレメンス・クラウス指揮
- 1949年 - クレメンス・クラウス指揮
- 1978年 - ヴィリー・ボスコフスキー指揮
- 1997年 - リッカルド・ムーティ指揮
- 2017年 - グスターボ・ドゥダメル指揮
参考文献
[編集]- 谷村政次郎『日比谷公園音楽堂のプログラム 日本吹奏楽史に輝く軍楽隊の記録』つくばね舎、2010年。
- 若宮由美「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2017 35歳のデゥダメルがウィーン・フィルを振る! 曲目解説」