帽子 (衣体)
帽子(ぼうし)は、僧尼が防寒用として用いる襟巻き。襟巻きだけでは無く、まれであるが、頭に被ることもある。
形は、幅広で長い長方形の生地を半分に折り込んで、生地の端を縫い合わせたもの。主なもので、輪(リング)型、輪型に(スリット)があるもの、長方形(マフラー)型の3種類がある。 「半帽子」(はんぼうし)、「護襟」(ごきん)、「衿巻」(えりまき)と呼ばれるものがあり、各宗派で名称や仕様が異なる。
生地の種類や色は、白色で、塩瀬羽二重・羽二重が基本であるが、白色以外のものや化学繊維の製品もある。白羽二重の帽子は、さほど高価でもないので、ある程度、使用すると薄汚れて来るので、使い捨てにすることが多い。それでも、より安価な化学繊維のものが好まれる傾向にある。
宗派により、衣体(えたい)(僧尼が法会で着用する法衣、念珠や履き物などの持ち物。僧尼が日常で用いる法衣は除外)について細かく規定がされており、法会に出仕したとき、帽子の着用を義務付けている宗派もある。
宗派[編集]
脚注[編集]
- ^ BS朝日「歩いてわかる弘法大師・空海」2018年6月5日放送