平和を愛する世界人として
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平和を愛する世界人として(へいわをあいするせかいじんとして)は、文鮮明によって著された書籍。
概要
[編集]文鮮明は16歳のときにイエス・キリストと霊的に出会って、将来の人類を救援する使命を受けるという啓示を受けたと記している。20代半ばにもう一度霊的な体験をして統一教会の論理を整えて、イエス・キリストが果たさなかった理想の世界を地上で成し遂げるということを記している[2]。
日本に国を奪われた悲劇はいつ終わるのかや、わが民族の受ける苦痛の意味は何なのかなどの怒りを感じながら戦争中の日本に留学して、その時の文鮮明の日常が記されている。川崎市の鉄工所で労働者と共に働いていた文鮮明の実感は、東京とは見た目は華やかでも貧者の天下であり、これは日本人では気付けないことであると記している[3]。
1941年に早稲田高等工学校に入学して、そこで留学生の地下独立運動に加わったため警察の監視対象となり、しばしば取調べを受けて殴られた。日本への怒りは強かったと記している[4]。
1991年11月30日から1週間北朝鮮を訪問して金日成と面会して、その際に文鮮明が金日成に対して、金日成主席は年上であるため兄貴分ですねと挨拶したところ、金日成は兄弟として一緒に頑張りましょうと返答したと記している[5]。
京都民報の2009年11月29日の週間ベストセラーランキングで2位になる[6]。
2013年4月から2014年8月までに放送された100分de名著のスタジオセットに『平和を愛する世界人として』が配置され、番組で映っていた。これについてはNHK側は、担当者が業者を通じて購入した古本の中に含まれていたと釈明[7]。
脚注
[編集]- ^ “平和を愛する世界人として 文鮮明自叙伝 | 文鮮明”. ORICON NEWS. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “「私は世の中の問題の人物」文鮮明統一教総裁、波乱万丈の92年の生涯閉じる(1)”. 中央日報 - 韓国の最新ニュースを日本語でサービスします. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “「統一教会と安倍派・清和研」の大問題、橋本派・経世会の没落を想起する理由”. ダイヤモンド・オンライン (2022年7月28日). 2023年9月3日閲覧。
- ^ “直言(2022年8月1日)「反社勢力」に乗っ取られた日本(その2)――第2次安倍政権発足10年を前に(その1)”. www.asaho.com. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “脱北者がひもとく、統一教会による北朝鮮支援の30年史 北朝鮮での布教を目指した文鮮明と、北朝鮮に流れ込んだ信者の寄付 | JBpress (ジェイビープレス)”. JBpress(日本ビジネスプレス). 2023年9月3日閲覧。
- ^ “今週のベストセラー【京都のブックランキング】 2009/11/29”. www.kyoto-minpo.net. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “NHK Eテレ、番組セットに統一教会創設者の自伝が映り物議 「大変良質な番組」出演者は反論 (2022年7月22日)”. エキサイトニュース (2022年7月22日). 2023年9月3日閲覧。