平野千果子
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平野 千果子(ひらの ちかこ、1958年 - )は、日本の歴史学者、西洋史研究者。武蔵大学人文学部ヨーロッパ文化学科教授。専門はフランスの植民地統治史。
略歴
[編集]東京都出身。1981年上智大学外国語学部フランス語学科卒業[1]。パリ政治学院、パリ第一大学に留学[2]。 1989年上智大学大学院外国語学研究科(国際関係論専攻)博士前期課程修了。1994年、鈴鹿国際大学国際学部専任講師となり、1998年より同大学助教授[1]。2001年武蔵大学人文学部助教授となり、2004年より現職[1]。
2014年、論文「フランス植民地主義と歴史認識」にて上智大学より博士(地域研究)の学位を取得[3]。日仏会館理事[4]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『フランス植民地主義の歴史:奴隷制廃止から植民地帝国の崩壊まで』人文書院、2002年。ISBN 978-4-409-51049-0
- 『フランス植民地主義と歴史認識』岩波書店、2014年1月23日。ISBN 978-4-00-024693-4
- 『アフリカを活用する:フランス植民地からみた第一次世界大戦』人文書院〈レクチャー 第一次世界大戦を考える〉、2014年10月28日。ISBN 978-4-409-51121-3
- 『人種主義の歴史』岩波書店〈岩波新書〉、2022年。ISBN 978-4-00-431930-6
編著
[編集]- 『新しく学ぶフランス史』ミネルヴァ書房、2019年。ISBN 978-4-623-08598-9
訳書
[編集]- グザヴィエ・ヤコノ『フランス植民地帝国の歴史』(白水社〈文庫クセジュ〉、1998年)ISBN 978-4-560-05798-8
- リン・ハント『フランス革命と家族ロマンス』(西川長夫・天野知恵子との共訳)(平凡社〈テオリア叢書〉、1999年)ISBN 978-4-582-74424-8
- マルク・ブロック『奇妙な敗北:1940年の証言』(岩波書店、2007年)ISBN 978-4-00-022559-5
- N.バンセル、P.ブランシャール、F.ヴェルジェス『植民地共和国フランス』(菊池恵介との共訳)(岩波書店、2011年9月27日)ISBN 978-4-00-023497-9
論文
[編集]※単著に収録されたものは除く
単行本所収論文
[編集]- 「非ヨーロッパ圏から考えるヨーロッパ」(武蔵大学人文学部ヨーロッパ比較文化学科編『ヨーロッパ学入門』朝日出版社、2005年 / 改訂版、2007年)改訂版:ISBN 978-4-255-00410-5
- 「フランスの事例にみる「植民地忘却」を考える」(西川長夫・高橋秀寿編『グローバリゼーションと植民地主義』人文書院、2009年)ISBN 978-4-409-24081-6
- 「統合ヨーロッパのなかの植民地」(廣田功編『欧州統合の半世紀と東アジア共同体』日本経済評論社、2009年)ISBN 978-4-8188-2053-1
- 「フランス植民地帝国と離散」(駒井洋・江成幸編著『ヨーロッパ・ロシア・アメリカのディアスポラ』明石書店〈叢書グローバル・ディアスポラ・4〉、2009年)ISBN 978-4-7503-3095-2
脚注
[編集]- ^ a b c "教員プロフィール."武蔵大学公式サイト. 2024年9月3日閲覧。
- ^ 著者略歴『フランス植民地主義の歴史』奥付。
- ^ "博士論文:書誌事項."CiNii Dissertations. 2024年9月3日閲覧。
- ^ 運営体制日仏会館