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広岡守穂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

広岡 守穂(廣岡 守穂、ひろおか もりほ、1951年8月1日 - )は、日本政治学者評論家、中央大学名誉教授。

略歴

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石川県金沢市生まれ。1978年、東京大学法学部卒業。東大在学中は坂本義和(国際政治学)、篠原一(ヨーロッパ政治史・歴史政治学)の薫陶を受けた。21歳で学生結婚した。1978年、中央大学法学部助手、1983年助教授、1990年教授[1]。2022年、中央大学定年退職。

研究者としては日本政治思想史専攻としてスタートし、助手時代は同じく1978年に中央大学法学部に着任した家永三郎(東京教育大学名誉教授)の下で助手論文を執筆した。1986年の著書『豊かさのパラドックス』以降、現代日本の社会現象に広げ、男女共同参画NPO子育てなどさまざまな分野で発言している。1991年、ベストメン賞(日本BPW連合会)受賞。中央大学教授の傍ら、佐賀県立女性センター佐賀県立生涯学習センター・アバンセ館長(2005~2007年)、佐賀県女性と生涯学習財団理事長(2005~2007年)を務めた。

社会活動として、読売新聞読書委員(1999~2000年)、文部省中央教育審議会専門委員(1999~2001年)、毎日新聞紙面審査委員(2000年)、埼玉県男女共同参画審議会委員(2000~2004年)、内閣府男女共同参画会議専門委員(2001~2017年)、NPO推進ネット理事長(2002~2009年。現在は顧問)、千葉県社会教育委員(2003~2011年)、千葉県生涯学習審議会委員(2005~2007年)、神奈川県男女共同参画審議会委員(2008~2012年)、財団法人主婦会館評議員(2012年から現在まで)を務めている[2]。このほか、非常勤講師として富山大学、高岡法科大学、国際基督教大学、金沢女子大学(のち金沢学院大学)で教鞭をとった。

著書

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  • 『「豊かさ」のパラドックス』講談社現代新書 1986
  • 『ポストモダン保守主義 業績がものをいう社会の陥穽』有信堂高文社 1988
  • 『男だって子育て』岩波新書 1990
  • 『妻が僕を変えた日 (ワーキングマザーシリーズ) フレーベル館 1992
  • 『自分さがしの旅』北国新聞社 1994
  • 『近代日本の心象風景』木鐸社 1995
  • 『女たちの「自分育て」 輝きを増す生き方・働き方』講談社 1998
  • 『父親であることは哀しくも面白い』講談社 2001
  • 『政治と自己実現』中央大学出版部 2012
  • 『市民社会と自己実現』有信堂高文社 2013
  • 『ジェンダーと自己実現』有信堂高文社 2015
  • 『抒情詩と叙事詩 幕末から現代まで』土曜美術社出版販売 2018
  • 『日本政治思想史』有信堂高文社 2020
  • 『続日本政治思想史』有信堂高文社 2020
  • 『日本政治思想史 戦後編』有信堂高文社 2022
  • 『ちいさな勇気』土曜美術出版社販売 2023
  • 『戯れ歌 愛と異郷』土曜美術出版社販売 2023

共編著・監修

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  • 『ジャッピー きみは…大人になれるか』岩田龍子成田康昭松木直也共著 婦人画報社 1987
  • 『よくわかる自治体の男女共同参画政策 施策のポイントと課題』広岡立美共著 学陽書房 2001
  • 『ここが違うよ、日本の子育て』編 学陽書房 2002
  • 『男女共同参画社会と学校教育 男女共同参画社会の形成に向けて学校は何をなすべきか』編 (教職研修総合特集. 読本シリーズ)教育開発研究所 2002
  • 『いまの私が好き』チームいま好き著, 監修. ユック舎 2006
  • 『貴女を輝かせるキャリアデザイン』木本喜美子,西山昭彦共編著 中央大学出版部 2010
  • 『社会が変わるとはどういうことか?』有信堂高文社 2019
  • 『社会のなかの文学(中央大学政策文化総合研究所研究叢書)』中央大学出版部 2021

翻訳

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  • 『織女へ・一九八〇年五月光州ほか 文炳蘭詩集』金正勲共訳 風媒社 2017

論文

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脚注

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  1. ^ https://researchmap.jp/read0084644
  2. ^ 『法学新報』第128巻第7・8号(廣岡守穂先生古稀記念論文集)851~852頁。

外部リンク

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