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廃帝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

廃帝漢音:はいてい、呉音:はいたい)は、東アジア世界の王朝において、内部抗争などにより廃位されたため、廟号を持たない皇帝天皇の呼称。

概要

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廃帝は諸侯王諸侯に落とされるとその位で呼ばれたり、即位を認められず即位前の元の位で呼ばれる場合が多いが「少帝」や「末帝」「後主」「末主」「廃主」などといった称号を用い、一定の敬意を払うことも少なくない。

また、墓所に関してはと呼ばず、と呼ぶのが通常であった。

1つの王朝で廃帝が複数存在する場合、「前廃帝」「中廃帝」「後廃帝」と呼ばれる場合が多いが、を後に付けて「廃帝某」と呼んで区別することもある。

中国

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ベトナム

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日本

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歴代天皇には現在、全ての天皇に諡号や追号が賜られているため、「廃帝」と呼ばれる天皇は現存しない。ただし、以下の2帝は明治3年(1870年)に追号されるまでは「廃帝」と呼ばれていた。

  • 淡路廃帝(あわじはいたい)または単に廃帝(はいたい)- (淳仁天皇、在位:758年 - 764年)
  • 九条廃帝(くじょうはいてい)または後廃帝(こうはいてい)- (仲恭天皇、在位:1221年)

奈良時代に在位した淡路廃帝は呉音で「はいたい」、鎌倉時代に在位した九条廃帝は漢音で「はいてい」と読む。

関連項目

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