延吉正清
延吉 正清(のぶよし まさきよ、1940年〈昭和15年〉6月11日[1] - )は、日本の医師。前小倉記念病院院長[2][3]、京都大学医学部循環器内科臨床教授、日本心血管インターベンション学会名誉理事長[4]。
プロフィール
[編集]福岡県北九州市小倉南区出身[4]。福岡県立小倉高等学校卒業後、京都大学医学部卒業[4]。1974年より社会保険小倉記念病院内科に勤務[4]。
1981年に心臓のカテーテル治療(血管内治療)を日本で初めて行った医師として知られる[1]。普通の医師ならカテーテルを心臓まで送るのに数分かかるが、延吉は同様の処置を10秒ほどで行うため、通常であれば1時間かかる治療を10分程度で済ませることができるという。
多い時は1日に20件以上、年間3,000件に上る心臓カテーテル治療を行い、これまでに5万人以上もの心臓疾患の患者を救ったことから「心臓カテーテルの神様」と呼ばれる[1]。また「小倉ライブ」と題した自分のカテーテル治療を生中継する日本初の公開手術(ライブ手術)や、若い医師に対する心臓カテーテル治療の技術指導などを行い、日本に心臓カテーテル治療を広めた[2][4]。
狭心症の治療においても、高度な技術を要するロータブレーターを使ったカテーテル治療を日本に持ち込んで行ったほか、日本で初めて経皮的冠動脈形成術を行い[4]、その手術件数では日本一を誇る。院長となった現在でも毎年公開治療を行っており、「延吉が居なければ日本の心臓カテーテル治療は10年遅れていた」と言われている。
カテーテルを使って狭心症や心筋梗塞を治療する経皮的冠動脈形成術(PTCA)の第一人者の光藤和明とは、同じ京都大学循環器内科出身で、日本心血管インターベンション学会名誉理事長と理事長という関係である。
出演番組
[編集]- スッキリ!!(日本テレビ)2006年11月20日
- 夏ドキュ!神の左手・奇跡の天才ドクター(日本テレビ)2007年7月9日
- プロフェッショナル 仕事の流儀(NHK)2008年3月12日[5]
脚注
[編集]- ^ a b c ふく経ニュース週刊経済2011年4月26日発行No.1201
- ^ a b 「小倉記念病院に暗雲 延吉院長退任"花道"が迷走(1)」 NetIB-NEWS 2012年8月17日 15:28
- ^ 「新体制移行まで秒読みの小倉記念が抱える「懸案事項」」 月刊「集中」医療周辺の真相×深層 2013年4月 3日 09:30
- ^ a b c d e f “決して妥協してはならぬ|バックナンバー Vol.25|島津製作所 広報誌 ぶーめらん”. www.shimadzu.co.jp. 島津製作所. 2022年9月24日閲覧。
- ^ “第81回 延吉正清(2008年3月11日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀”. www.nhk.or.jp. 2022年9月24日閲覧。