弁慶外伝
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 |
PCエンジン (PCE) 対応機種一覧
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開発元 | サンソフト |
発売元 | サンソフト |
シナリオ | 中村一朗 |
プログラマー |
酒井敦史 籏野篤 |
音楽 |
影山雅司 原伸幸 |
美術 |
本宮ひろ志 石川巧 鈴木才儒 |
人数 | 1人 |
メディア | 3メガビットHuCARD[1] |
発売日 |
1989年12月22日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
その他 |
型式:SS89002 ASIN B0000ZPNEI |
『弁慶外伝』は、1989年12月22日に日本のサンソフト(サン電子)から発売されたPCエンジン用ロールプレイングゲーム。
プレイヤーは魑魅魍魎が渦巻く鎌倉時代初期の日本を舞台に、主人公キャラ「鬼若(きじゃく)」となり、自身の出生の謎を解く為、日本全国への旅に出る。ゲームの進行途上で三郎・沙夜香・弁慶らが仲間に加わり、最大4人までパーティーを組む。ゲームデータの記録は、「旅の記録」と呼ばれるパスワードもしくは天の声2などの外部記憶ユニットを用いたセーブが可能(セーブした内容はどちらの方法でも変わらない)。
開発はサンソフトが行い、キャラクター・デザインは漫画家の本宮ひろ志、脚本はシナリオライターの中村一朗、プログラムはファミリーコンピュータ用ソフト『リップルアイランド』(1988年)を手掛けた酒井敦史、音楽はPCエンジン用ソフト『アウトライブ』(1989年)を手掛けた影山雅司およびファミリーコンピュータ用ソフト『バットマン』(1989年)を手掛けた原伸幸、題字は書道家の寺田白雲が担当している。
2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された他、2010年にPlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてPCエンジンアーカイブスにて配信、さらに2017年にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて配信された。
後に続編としてスーパーファミコン用ソフト『弁慶外伝 沙の章』(1992年)が発売された。
ゲーム内容
[編集]オーソドックスなドラゴンクエストタイプの2D見下ろし型フィールドマップ型RPGで、ランダムエンカウントで現われる敵と戦闘を行い、経験値と銭を入手。経験値が一定数溜まると体力・法力・力・素早さが上昇し、攻撃力(力の数値分)と守備力(素早さの半分)が上がる。また法術を使える人物は一定レベルで新たな法術を会得するが、人物によって覚えるレベルと法術に違いがある。装備は、武器・胴・頭の3箇所。
文章には漢字も使われており、ひらがな・カタカナに比べやや大き目で表示されている。
ストーリー
[編集]京を中心に、北は蝦夷から南は九州まで日本全国を旅し、様々な謎を解き宝物を集め、最終的には「裏鎌倉」と呼ばれる場所に存在する源頼朝を倒すのが目的。だが頼朝を倒した後、真の黒幕が控えていた。
プレイヤーキャラクター
[編集]プレイヤーキャラはイベントにより出入りする。順番は必ず固定。
- 鬼若(きじゃく)
- 主人公。戦闘・法術両方を使いこなすバランスタイプ。その出生にある謎を秘めている。
- 三郎
- 本名は伊勢三郎。かすみの砦をねぐらにする義賊の頭領。最初に仲間になる。物理攻撃を得意とする戦士型で全く法術は使えないが、体力、力は平均的に上がる為、序盤は頼りになる。見た目は『天地を喰らう』の関羽と同じ。あるイベントでパーティーから外れ、シナリオに一切関わらなくなる。
- 沙夜香(さやか)
- 出羽三山で最高の法術師であるパーティ唯一のおしとやかな女性。取扱説明書とゲームでは口調が全く異なる。三郎の次に仲間になる。様々な法術を覚え、パーティーを支援することが可能。但し物理攻撃による戦闘は不得手。主人公を除けば、唯一パーティーから外れることの無いキャラ。
- 弁慶
- 有る場所に封印されている、伝説の僧兵。三郎と同じ物理攻撃を得意とする戦士型の人物。三郎よりも力や体力は高いが素早さに劣る。僧兵ではあるが法術は全く使えず、装備出来る武具も非常に限られる。鬼若の出生の秘密を知る人物であり、終盤にはあるイベントによってパーティーと戦わなければならなくなる。
- 法眼(ほうがん)
- 林省寺の和尚で鬼若を幼い頃に引き取った育ての親。あるイベントにより三郎と交代でパーティーに加わる。「邪極無転」と呼ばれる究極の法術を唯一戦闘時に利用できる(但しプレイヤーが任意に使用することは出来ない)。この法術を使用するイベントを起こさないと先に進めない。様々な法術を使う事が出来るが、装備は何故か三郎のものを引き継いでいる。
- 義経
- 法眼があるイベントによりパーティーから外れた後に加わる、とある場所に封印されていた最後に仲間に加わる人物。見た目は鬼若にそっくりであり、戦闘・法術両方をさらにバランス良く使いこなす事が可能。武具は一切装備出来ないが、それでも鬼若のステータスを上回る強さを持つ。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | 弁慶外伝 | 2007年4月17日[2] |
Wii | サンソフト | サンソフト | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | |
2 | 弁慶外伝 | 2010年12月15日[3][4][5] |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
サンソフト | サンソフト | ダウンロード (PCエンジンアーカイブス) |
- | |
3 | 弁慶外伝 | 2017年11月14日[6] |
Windows | サンソフト | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- |
スタッフ
[編集]評価
[編集]評価 | ||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では7・6・7・5の合計25点(満40点)[7]、『月刊PCエンジン』では85・85・75・80・90の平均83点(満100点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.53点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で64位(485本中、1993年時点)となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、ゲームシステムがシンプルである事を指摘しているが、舞台背景などの設定が凝っている事を取り上げた上で「戦闘のおもしろさを存分に楽しめるようになっている」と称賛した[1]。また、民話や伝承がストーリーに組み込まれている事や、コマンドや名前が漢字表記である事に関して「和風の雰囲気を盛り上げる」と肯定的に評価した[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.12 | 3.96 | 3.73 | 4.24 | 3.84 | 3.65 | 23.53 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、49頁。
- ^ “バーチャルコンソール配信ソフト6タイトル追加!(4/17)” (日本語). iNSIDE. イード (2007年4月17日). 2020年1月26日閲覧。
- ^ 鴫原盛之/木原卓 (2010年12月1日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2010年12月第2週分” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月26日閲覧。
- ^ “今度のアーカイブスは『あすか120%SP』『ヴァリス』『超兄貴』など” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2010年12月8日). 2020年1月26日閲覧。
- ^ cross (2010年12月8日). “12月8日付けのPlayStation Store最新情報。注目作「シャイニング・ハーツ」のほか「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」「超兄貴」などが登場” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年1月26日閲覧。
- ^ “「プロジェクトEGG」,「弁慶外伝(PCエンジン版)」が配信開始” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2017年11月14日). 2020年1月26日閲覧。
- ^ a b “弁慶外伝 まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月17日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- バーチャルコンソール 弁慶外伝 - ウェイバックマシン(2007年4月29日アーカイブ分)
- PCエンジンアーカイブス 弁慶外伝
- Benkei Gaiden - MobyGames