式上亭柳郊
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式上亭 柳郊(しきじょうてい りゅうこう、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]北尾重政の門人。式上亭柳郊、柳々山人郊子、竜向斎と称す。作画期は天明から寛政にかけてで、草双紙の挿絵を描いたのが知られる。『面向不背御年玉』の序文には「画工は北尾之換玉」とあり、これについて『浮世絵師伝』は、「重政の代筆者として著名なりしか、或は重政と紛れ易き事を意味せしものならむ」と述べている。
作品
[編集]- 『手拭合』(たなぐいあわせ) ※北尾政演(山東京伝)編、天明4年(1784年)刊行。万象亭らとともに「校合」として名を連ねる。
- 『大通成茲止』(おつなこと)二巻 ※二水山人作、天明5年刊行
- 『古道具穴掃除』三巻 ※虚空山人作、天明7年刊行
- 『面向不背御年玉』三巻 ※万象亭作、同上
- 『親の敵現歟夢也』三巻 ※芝全交作、寛政元年(1789年)刊行
- 『本能見世物』三巻 ※芝全交作、寛政2年刊行
- 『直読見台萩』(なおしてよむやけんだいはぎ)三巻 ※芝全交作、寛政3年刊行
参考文献
[編集]- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※133頁