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後頭下三角

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
後頭下三角
後頭下三角と構成する筋肉を分かりやすくしたイラスト。
他の筋肉などを全て取り除いたときの図。色は上の図と対応している。
英語 Suboccipital triangle
グレイ解剖学 p.402
解剖学用語

後頭下三角[1](こうとうかさんかく、英語: suboccipital triangle)は項部後頭下筋群に属する3筋によって囲まれた三角形の領域である。

後頭下三角内の構造

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この三角形を構成する3筋は以下の通りである[2][3]

これらの筋は頭部の細かい運動に携わる。頭部を動かす僧帽筋胸鎖乳突筋などのような比較的大きい筋の動きは後頭下三角ら小さい筋の働きによって調節されている[2]。なお、小後頭直筋も後頭下筋群に含まれているが、後頭下三角を構成していない。

後頭下三角は頭半棘筋の深層に位置しており、さらに密な線維脂肪組織で覆われている[3]。後頭下三角の深層では環椎の後弓及びそこから後頭骨まで張られている後環椎後頭膜英語版が床をなしている[2][3]

環椎後弓の上側にある深い溝には椎骨動脈の第3部や第1頸神経(C1)、その後枝である後頭下神経が走行している[3]。また、後頭下三角の中には後頭下静脈叢英語版もある[2]

臨床での応用

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かつてはウィリス動脈輪血管造影(脳血管造影)を行うために後頭下三角を経由して椎骨動脈に接近する方法が使われていた[要出典]。現在は大腿動脈カテーテルを挿入して造影剤を入れる、より簡単な方法が用いられている。そのほかにもCTMRIを用いた血管造影も広く使われる。

画像

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 坂井建雄『標準解剖学』医学書院、2017年3月1日、221頁。ISBN 978-4-260-02473-0 
  2. ^ a b c d Anatomy, Head and Neck, Suboccipital Muscles”. StatPearls. National Library of Medicine (2021年1月1日). 2023年5月21日閲覧。
  3. ^ a b c d Gray, Henry (1918). Lewis, Warren H.. ed. Anatomy of the Human Body (20th edition ed.). p. 402. https://www.bartleby.com/lit-hub/anatomy-of-the-human-body/6b-the-suboccipital-muscles 
    ※パブリックドメイン

この記事にはパブリックドメインであるグレイ解剖学第20版(1918年)402ページ本文が含まれています。

外部リンク

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