御嵩口駅
御嵩口駅 | |
---|---|
駅全景 | |
みたけぐち MITAKEGUCHI | |
◄HM08 顔戸 (1.7 km) (0.6 km) 御嵩 HM10► | |
所在地 | 岐阜県可児郡御嵩町中473 |
駅番号 | HM 09 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 広見線 |
キロ程 | 21.7 km(犬山起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
221人/日 -2020年- |
開業年月日 | 1920年(大正9年)8月21日 |
備考 |
* 無人駅(自動券売機 有) 駅集中管理システム未導入 管理駅:犬山 |
御嵩口駅(みたけぐちえき)は、岐阜県可児郡御嵩町中茶園原にある名古屋鉄道広見線の駅。駅番号はHM09。当駅ではmanacaが使用できない。
本項ではかつて駅に併設されていた御嵩検車区(みたけけんしゃく)についても記述する。
歴史
[編集]かつては当駅が御嵩駅を名乗っていたが、1952年に現在の御嵩駅まで延伸された際に御嵩口駅に改称された。貨物営業(亜炭の積み出し)時の名残で、構内はかなり広く、現在もホームが残っている。なお、現在の御嵩駅は開業時より旅客専用駅であったため、貨物列車は廃止まで引き続き当駅発着で運行された。現在当駅は可児郡御嵩町に所在するが、駅名が御嵩だった頃は可児郡中町に所在した。
- 1920年(大正9年)8月21日:東濃鉄道(初代)の御嵩駅として開業。当時は終着駅。
- 1926年(大正15年)9月24日:東美鉄道へ営業譲渡。
- 1943年(昭和18年)3月1日:名古屋鉄道が東美鉄道を合併。
- 1952年(昭和27年)4月1日:現在の御嵩駅まで延伸。同時に御嵩口駅に改称。
- 1963年(昭和38年)度:貨物営業廃止[1]。
- 1963年(昭和38年)10月1日:無人化[2]。
-
東濃鉄道時代の駅構内。当時は終点で現・御嵩方に駅舎があった。
-
現在使用されている側の構内。写真右に少し見えるコンクリートが貨物営業時の構内。
駅構造
[編集]1面1線ホーム(2両対応)の地上駅。無人駅。駅舎はなく、ホーム中央に屋根のみの簡素な待合室がある。2008年(平成20年)6月29日のダイヤ改正で当線区がワンマン化されたことに合わせ、出入口付近に自動券売機が1台設置された。故障時などに使うインターホンは犬山駅につながる。
6000系によるワンマン運転が行われているため、ホーム両端にはバックミラーがある。
-
駅出入口
-
ホーム
-
駅名標
配線図
[編集] ← 新可児方面 |
→ 御嵩駅 |
|
凡例 出典:[3] |
利用状況
[編集]現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
- 「移動等円滑化取組報告書」によると、2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は257人であった[4]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は336人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中270位、広見線(11駅)中10位であった[5]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は405人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中283位、広見線・八百津線(16駅)中10位であった[6]。
『岐阜県統計書』『御嵩町統計書』および名鉄広見線活性化協議会の資料、名鉄の移動等円滑化取組報告書によると、年間乗車人員、年間乗降人員、一日平均乗降人員の推移は以下の通りである。
年 | 年間統計 | 一日平均 乗降人員 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
乗車人員 | 乗降人員 | |||
1920(大正 | 9)年度21446 | 43033 | [7] | |
1921(大正10)年度 | 37318 | 75837 | [8] | |
1922(大正11)年度 | 48590 | 99512 | [9] | |
1923(大正12)年度 | 44743 | 89411 | [10] | |
1924(大正13)年度 | 39915 | 81467 | [11] | |
1925(大正14)年度 | 40162 | 81076 | [12] | |
1926(大正15)年度 | 19175 | 32334 | 期間は9月23日 - 翌年3月末[13] | |
1927(昭和 | 2)年度41255 | 74904 | [14] | |
1928(昭和 | 3)年度56522 | 112698 | [15] | |
1929(昭和 | 4)年度63876 | 129689 | [16] | |
1930(昭和 | 5)年度58688 | 120219 | [17] | |
1931(昭和 | 6)年度56749 | 115901 | [18] | |
1932(昭和 | 7)年度50638 | 102035 | [19] | |
1933(昭和 | 8)年度51672 | 106013 | [20] | |
1934(昭和 | 9)年度48559 | 99353 | [21] | |
1935(昭和10)年度 | 52063 | 105556 | [22] | |
1936(昭和11)年度 | ||||
1937(昭和12)年度 | ||||
1938(昭和13)年度 | ||||
1939(昭和14)年度 | ||||
1940(昭和15)年度 | ||||
1941(昭和16)年度 | ||||
1942(昭和17)年度 | ||||
1943(昭和18)年度 | ||||
1944(昭和19)年度 | ||||
1945(昭和20)年度 | ||||
1946(昭和21)年度 | ||||
1947(昭和22)年度 | ||||
1948(昭和23)年度 | ||||
1949(昭和24)年度 | ||||
1950(昭和25)年度 | ||||
1951(昭和26)年度 | ||||
1952(昭和27)年度 | ||||
1953(昭和28)年度 | ||||
1954(昭和29)年度 | ||||
1955(昭和30)年度 | 112783 | 223275 | [23] | |
1956(昭和31)年度 | 107364 | 214363 | [24] | |
1957(昭和32)年度 | 111627 | 221444 | [25] | |
1958(昭和33)年度 | 115905 | 233136 | [26] | |
1959(昭和34)年度 | 120563 | 240249 | [27] | |
1960(昭和35)年度 | 112952 | 226195 | [28] | |
1961(昭和36)年度 | 103904 | 207702 | [29] | |
1962(昭和37)年度 | 103553 | 209057 | [30] | |
1963(昭和38)年度 | 84645 | 171325 | [31] | |
1964(昭和39)年度 | 62592 | 125547 | [32] | |
1965(昭和40)年度 | 59956 | 120918 | [33] | |
1966(昭和41)年度 | 51471 | 103647 | [34] | |
1967(昭和42)年度 | 37523 | 75729 | [35] | |
1968(昭和43)年度 | 24940 | 49485 | [36] | |
1969(昭和44)年度 | 11250 | [37] | ||
1970(昭和45)年度 | 7000 | [38] | ||
1971(昭和46)年度 | 9000 | [39] | ||
1972(昭和47)年度 | 8000 | [40] | ||
1973(昭和48)年度 | 18000 | [41] | ||
1974(昭和49)年度 | 13000 | [41] | ||
1975(昭和50)年度 | 14000 | [41] | ||
1976(昭和51)年度 | 15000 | [41] | ||
1977(昭和52)年度 | 16000 | [41] | ||
1978(昭和53)年度 | 17000 | [41] | ||
1979(昭和54)年度 | 19000 | [41] | ||
1980(昭和55)年度 | 23000 | [41] | ||
1981(昭和56)年度 | 21000 | [41] | ||
1982(昭和57)年度 | 24000 | [41] | ||
1983(昭和58)年度 | 40000 | [41] | ||
1984(昭和59)年度 | 45000 | [41] | ||
1985(昭和60)年度 | 49000 | [41] | ||
1986(昭和61)年度 | 62000 | [41] | ||
1987(昭和62)年度 | 66000 | [41] | ||
1988(昭和63)年度 | 83000 | [41] | ||
1989(平成元)年度 | 104000 | [41] | ||
1990(平成 | 2)年度117000 | [41] | ||
1991(平成 | 3)年度131000 | [41] | ||
1992(平成 | 4)年度147000 | 405 | [41][6] | |
1993(平成 | 5)年度151000 | [41] | ||
1994(平成 | 6)年度147000 | [41] | ||
1995(平成 | 7)年度141000 | [41] | ||
1996(平成 | 8)年度128000 | [41] | ||
1997(平成 | 9)年度132000 | [41] | ||
1998(平成10)年度 | 130000 | [41] | ||
1999(平成11)年度 | 108000 | [41] | ||
2000(平成12)年度 | 113000 | [41] | ||
2001(平成13)年度 | 120000 | [41] | ||
2002(平成14)年度 | 119000 | [41] | ||
2003(平成15)年度 | 117000 | [41] | ||
2004(平成16)年度 | 113000 | 311 | [41][42] | |
2005(平成17)年度 | 114000 | 316 | [41][42] | |
2006(平成18)年度 | 104000 | 288 | [41][42] | |
2007(平成19)年度 | 106000 | 293 | [41][42] | |
2008(平成20)年度 | 113000 | 311 | [41][42] | |
2009(平成21)年度 | 106000 | 293 | [41][42] | |
2010(平成22)年度 | 115000 | 320 | [41][43] | |
2011(平成23)年度 | 119000 | 330 | [41][43] | |
2012(平成24)年度 | 120000 | 331 | [41][43] | |
2013(平成25)年度 | 121000 | 336 | [41][43] | |
2014(平成26)年度 | 297 | [43] | ||
2015(平成27)年度 | 288 | [43] | ||
2016(平成28)年度 | 266 | [43] | ||
2017(平成29)年度 | 263 | [43] | ||
2018(平成30)年度 | ||||
2019(令和元)年度 | 265 | [44] | ||
2020(令和 | 2)年度221 | [45] | ||
2021(令和 | 3)年度241 | [46] |
斜体の値は千人単位(千人未満四捨五入))
名鉄の駅ではこどもの国駅、顔戸駅に次いで利用者が少ない。
御嵩検車区
[編集]東美鉄道が東濃鉄道(太多線の前身。現在の東濃鉄道とは別)より引き継いだ路線を電化した頃、当時終点だった当駅に車庫が設けられた。名古屋鉄道となった後も広見線と八百津線の検車を担当していたが、1952年(昭和27年)に小牧駅にあった小牧車庫に編入された(小牧車庫は小牧線昇圧に伴って1964年(昭和39年)に廃止された)[47]。
-
貨物ホームから貨車に亜炭を積み込む様子。その右手に検車区の車庫が見える。
← 新広見 方面 |
||
凡例 出典:停車場配線略図 昭和32年調査[48] |
駅周辺
[編集]主な施設
[編集]
|
|
バス路線
[編集]- 御嵩町ふれあいバス「名鉄御嵩口駅」バス停
- みたけE-COバス
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。
- ^ 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年、258頁。ISBN 978-4777013364。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ “令和5年度 移動等円滑化取組報告書” (PDF). 名古屋鉄道. 2024年7月10日閲覧。
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正9年』、岐阜県、1922年、20 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正10年』、岐阜県、1923年、20 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正11年』、岐阜県、1924年、20 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正12年』、岐阜県、1925年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正13年』、岐阜県、1926年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正14年』、岐阜県、1927年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和元年』、岐阜県、1928年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和2年』、岐阜県、1929年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和3年』、岐阜県、1930年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和4年』、岐阜県、1931年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和5年』、岐阜県、1932年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和6年』、岐阜県、1933年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和7年』、岐阜県、1934年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県知事総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和8年』、岐阜県、1935年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和9年』、岐阜県、1936年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和10年』、岐阜県、1937年、5 交通及運輸
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和30年』、岐阜県、1957年、10 運輸・通信
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和31年』、岐阜県、1958年、11 運輸・通信
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和32年』、岐阜県、1959年、12 運輸・通信
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和33年』、岐阜県、1960年、12 運輸・通信
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和34年』、岐阜県、1961年、12 運輸・通信
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和35年』、岐阜県、1962年、12 運輸・通信
- ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和36年』、岐阜県、1963年、12 運輸・通信
- ^ 岐阜県企画管理部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和37年』、岐阜県、1964年、12 運輸・通信
- ^ 岐阜県企画管理部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和38年』、岐阜県、1965年、12 運輸・通信
- ^ 岐阜県企画管理部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和39年』、岐阜県、1966年、272頁
- ^ 岐阜県企画管理部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和40年』、岐阜県、1967年、278頁
- ^ 岐阜県企画部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和41年』、岐阜県、1968年、258頁
- ^ 岐阜県企画部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和42年』、岐阜県、1969年、288頁
- ^ 岐阜県企画開発部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和43年』、岐阜県、1970年、280頁
- ^ 岐阜県企画開発部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和44年』、岐阜県、1971年、11 運輸・通信
- ^ 岐阜県企画開発部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和45年』、岐阜県、1972年、11 運輸・通信
- ^ 岐阜県企画部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和46年』、岐阜県、1973年、282頁
- ^ 岐阜県企画部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和48年』、岐阜県、1974年、11 運輸・通信
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao “御嵩町統計書 15-1:名古屋鉄道乗降客数の推移” (PDF). 御嵩町. 2021年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e f “第2回名鉄広見線活性化協議会 会議資料2” (PDF). 名鉄広見線活性化協議会. 2021年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “第28回名鉄広見線活性化協議会 資料一式” (PDF). 名鉄広見線活性化協議会. 2021年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月6日閲覧。
- ^ “令和元年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2020年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月6日閲覧。
- ^ “令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月6日閲覧。
- ^ “令和3年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2022年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月6日閲覧。
- ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年、145頁。ISBN 978-4865988482。
- ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年、186頁。ISBN 978-4865988482。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 御嵩口駅 - 名古屋鉄道