御書附
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御書附(おかきつけ)、または書付(かきつけ)は、書画・陶磁器などの作者名や作品の伝来、銘、署名、押印などを、紙に書いて添えたり箱に書き付けたりしたもの。御書付、箱書、箱書きともいう。
作品を収めた「共箱」(その作品のために用意された専用の木箱)に記されたものを「箱書」と称する。権威の高い人物によるものをとくに「御書附」といい、作品の価値を高める作用を果たす。作者自身による者もあれば、作品の価値を高めることを目的として、有力人物に依頼して付される場合もある。
著名な「御書附」としては、落語「はてなの茶碗」に登場する茶碗「はてな」に対して付された例がある。同落語では、道端の名もなき茶店で使用されていた、ただのひび割れた茶碗が、主人公の勘違いにより著名な茶道具屋や大阪の両替商鴻池家を巻き込んでの大騒ぎの中心となり、時の関白・鷹司公の読んだ和歌や、帝の宸筆になる「はてな」の「御書附」を得るにいたり、1,000両の値が付けられるに至る。