御用絵師一丸
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『御用絵師一丸』 (ごようえしひとまる) は、あかほりさとるがあかほり悟の名義で書いた、初の時代小説。イラストは鳥野しの。『招き猫文庫』(白泉社)から刊行された。続編に『御用絵師一丸 藍の武士』がある。
あらすじ
[編集]老中・水野忠邦の天保の改革が始まらんとする頃の日本を舞台に、表向きには絵師を生業としながら、それとは別に暗殺者としての顔を持つ一丸の活躍を描く。
登場人物
[編集]- 一丸(ひとまる)
- 白い着流しにざんばら頭の外見で普段は飄々とした態度だが、元は武士であった。現在は広大院お抱えの御用絵師であり、もう一方で、主君である彼女の命により、政敵や邪魔者を毒を持って暗殺する“毒師”の顔を持つ。
- 橋口上総之介(はしぐちかずさのすけ)
- 広大院の 申次 である若侍。一丸の弟で、若くして高貴さも漂わせている。武士を辞めた一丸とは生き方は異なるが、今なお兄として彼を慕っている。
- 広大院(こうだいいん)
- 江戸幕府11代の将軍である徳川家斉の御台所。小柄な老婆であるが、性格は極めて快活。一丸と上総の父が彼女の用人をかつて務めていたことから、幼い頃より二人をよく知り、今なお一丸のことは幼き頃の名前・小一郎と呼ぶ。
- 小茶(おちゃ)
- 一丸と彼の絵師仲間が行きつけにしている酒屋・酒菜の看板娘。一丸のことを丸さんと呼び、彼に恋心を抱いている。