応用仏教学
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応用仏教学 (おうようぶっきょうがく、英:Application Buddhist Studies)は、仏教学の研究に、心理学、民俗学、比較法学など、他分野の研究技法を応用させる研究、或いは、仏教の思想・論理体系を心理学・経済学・経営学などに応用させようとする、比較的新しい学問分野。
経緯
[編集]第二次大戦後、日本の戦後復興と共に、心理学や経済学など、アメリカの進んだ研究手法が次々に導入され、これまでの文献学・史学的仏教学(基礎仏教学)だけではなく、仏教心理学、仏教民俗学、仏教経済学など、仏教学の学際的・多面的展開を摸索されるようになり、1966年の日本印度学仏教学会学術大会で部会が設けられた。
特徴
[編集]基礎仏教学と比較して、応用仏教学は実践的であるとされる[1]。
分野
[編集]仏教心理学、仏教論理学、仏教民俗学、仏教社会学、仏教教育学、仏教福祉学、仏教看護学、仏教経済学、仏教経営学など。
脚注
[編集]- ^ 藤田清「応用仏教学の構造」(『印度学仏教学研究』46号、1975年)
参考文献
[編集]- 西義雄「応用仏教学の基盤とその分野」(『印度学仏教学研究』30号、1967年)
- 藤田清「応用仏教学としての教育方法論」(『印度学仏教学研究』43号、1973年)
- 藤田清「応用仏教学の構造」(『印度学仏教学研究』46号、1975年)
- 吉元信行「応用仏教学への一志向」(『仏教学セミナー』42号、大谷大学仏教学会、1985年)