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怒III

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
怒III
ジャンル アクションシューティング
対応機種 アーケード (AC)
開発元 SNK
発売元 SNK
音楽 幡谷希久子
田中敬一
美術 かまだおさむ
シリーズ 怒シリーズ
人数 1 - 2人(同時プレイ)
メディア 業務用基板
(3.13メガバイト
稼働時期 INT 1989011989年1月
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
デバイス 8方向ループレバー
3ボタン
CPU MC68000 (@ 10 MHz)
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM3812 (@ 4 MHz)
UPD7759 (@ 640 kHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット2048色
テンプレートを表示

怒III』(いかり・スリー)は、SNKが開発し1989年1月より稼働されたアーケードアクションシューティングゲーム。日本国外では『Ikari III: The Rescue』のタイトルで稼働された。

同社の『』シリーズ第3作目。主人公のラルフとクラークを操作し、誘拐された次期大統領の息子を救出する事を目的としたゲーム。前作までとは異なり、銃撃のみではなく肉弾戦が可能となっている事を特徴としている。音楽は同社のファミリーコンピュータ用ソフト『脱獄 -Prisoners of War-』(1989年)を手掛けた幡谷希久子と前作『怒号層圏』(1986年)を手掛けた田中敬一が担当している。

1990年ファミリーコンピュータに移植された他、北米ではコモドール64およびPC/AT互換機に移植された。アーケード版は後にPlayStation Portable用ソフト『SNKアーケードクラシックスゼロ』(2011年)に収録され、北米では単品としてPlayStation Networkにて配信された。その後Nintendo Switch用ソフト『SNK 40th Anniversary Collection』(2018年)に収録され、同ソフトはPlayStation 4Xbox OneWindowsにおいても発売。さらにその後日本国内においてアーケードアーカイブスでPlayStation 4、Nintendo Switch版が配信された。

本作は前2作ほどヒットせず話題とならなかったために『怒』シリーズは本作が最終作となった。しかし、主人公のラルフとクラークは同社のアーケードゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(1994年)シリーズに登場する事となった。

ゲーム内容

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前2作とは異なり最初は拳銃などの火器は装備しておらず、トップビュー型ではあるがパンチとキックを駆使して肉弾戦を行うテクノスジャパンの『ダブルドラゴン』(1987年)を模したスタイルへと変更された。拳銃などの武器は道中で拾う事で使用できるようになる。

またライフ制となった事でパンチやキックによる敵の攻撃を受けても即死ではなくなったが、銃撃や手榴弾の攻撃は即死となっている。

本作ではラルフの鉢巻の色が青、クラークの鉢巻の色が赤と、前2作と逆になっている。

ストーリー

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某国の次期大統領の息子が誘拐された。事件は政権交代を快く思っていない反政府軍の仕業と判明したが、公的な任務とできない案件のため、政府はラルフとクラークの2人に事件解決を託すのだった。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 日本 怒III
アメリカ合衆国 Ikari III: The Rescue
日本 199003161990年3月16日
アメリカ合衆国 1991021991年2月
ファミリーコンピュータ SNK 日本 ケイ・アミューズメントリース
アメリカ合衆国 SNK
2メガビットロムカセット[1] 日本 KAC-3D
アメリカ合衆国 NES-3D-USA
2 Ikari III: The Rescue アメリカ合衆国 1990年
コモドール64
PC/AT互換機
Quicksilver Software SNK フロッピーディスク -
3 Ikari III: The Rescue INT 200611222006年11月22日
Windows SNK GameTap ダウンロード
(GameTap)
- アーケード版の移植
4 SNKアーケードクラシックスゼロ 日本 201104212011年4月21日
PlayStation Portable G1M2 SNKプレイモア UMD
ダウンロード
- 日本国外アーケード版を収録
5 Ikari III: The Rescue アメリカ合衆国 201204242012年4月24日
PlayStation 3
PlayStation Portable
(PlayStation Network)
G1M2 SNK ダウンロード - アーケード版の移植
6 SNK 40th Anniversary Collection アメリカ合衆国 201811132018年11月13日
ヨーロッパ 201811162018年11月16日
Nintendo Switch Digital Eclipse アメリカ合衆国 Digital Eclipse
ヨーロッパ NIS America
ダウンロード - アーケード版の移植
7 SNK 40th Anniversary Collection アメリカ合衆国 201903192019年3月19日
ヨーロッパ 201903222019年3月22日
PlayStation 4 Digital Eclipse アメリカ合衆国 Digital Eclipse
ヨーロッパ NIS America
ダウンロード アメリカ合衆国 UP1063-CUSA13239
ヨーロッパ EP1063-CUSA13229
アーケード版の移植
8 SNK 40th Anniversary Collection INT 201905032019年5月3日
Xbox One Digital Eclipse 日本 SNK
アメリカ合衆国 Digital Eclipse
ヨーロッパ NIS America
ダウンロード - アーケード版の移植
9 SNK 40th Anniversary Collection INT 201906072019年6月7日
Windows Digital Eclipse 日本 SNK
アメリカ合衆国 Digital Eclipse
ヨーロッパ NIS America
ダウンロード
(Steam)
- アーケード版の移植
10 怒III 日本 202003262020年3月26日
PlayStation 4
Nintendo Switch
SNK ハムスター ダウンロード
(アーケードアーカイブス)
- アーケード版の移植
北米版、欧州版も収録

スタッフ

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アーケード版
  • スペシャル・サンクス:K2、MITUO、KEN、K.S、RIYO.K
  • 音楽:KIDON(幡谷希久子)、TARKUN(田中敬一
  • アート・ディレクター:MADAKA(かまだおさむ)、SICK
  • プログラマー:OP 4、A.YAMASHITA
  • プロデューサー:YANBARU
  • ディレクター:TAMA
ファミリーコンピュータ版
  • プログラマー:♥LONLY HEART♥、KATTOI 2A03
  • ディレクター:OBA(小畑浩二)
  • デザイナー:TESSAI、TANZEN♥SAKAMOTO、OH!TOKI.、前田義久、MANORU....!、GAGAMARU、GERO.GERO
  • 音楽:KIDON(幡谷希久子)、おさかようこ、HINJAKUN
  • スペシャル・サンクス:JOHN.GUSO、KOHYAN(河野和人)
  • プロデューサー:川崎英吉

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー18/40点 (FC)[2]
ファミ通20/40点 (FC)[3]
ファミリーコンピュータMagazine17.53/30点 (FC)[1]
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計20点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.53点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「よりアクション性に重点が置かれている」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.04 2.91 3.05 2.99 2.86 2.68 17.53

脚注

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  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、64頁。 
  2. ^ Ikari III: The Rescue for NES (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年11月16日閲覧。
  3. ^ a b 怒III まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2019年11月16日閲覧。

外部リンク

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