出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
息白し(いきしろし)とは、俳句における冬の季語で、吐く息が白く見えること。
冬は気温が低く、空気が冷たいので、吐く息が白く見える。天候や時刻によって左右され、はっきり見えるときもあればそうでないときもあるが、冬らしい光景のひとつであり、冬を実感する光景である[1]。人間だけでなく、犬や馬など動物の息についてもいう[2]。白息(しらいき)といった言い方もされる。
- ^ 山田みづえは、「俳句では冬のいきいきした季語の一つである」と述べている。(『カラー図版 日本大歳時記』「息白し」の項、講談社、1985年)
- ^ たとえば、「馬の息人の息混りあひて白し」(加倉井秋を)では、馬と人間の息が表現されている。