悪の枢軸コメディツアー
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悪の枢軸コメディツアー(あくのすうじくコメディツアー、英: Axis of Evil Comedy Tour)とは中東出身の男性4人組によるコメディアン・グループ。2005年11月、パレスチナ系米国人のアロン・ケイダー (Aron Kader) が筆頭となって結成した。
「悪の枢軸」は、アメリカ合衆国のブッシュ大統領が2002年の一般教書演説でイラン、イラク、朝鮮民主主義人民共和国を指して呼んだ言葉。グループは米国人が中東に抱く固定観念を逆手に取り、戦争やテロ、自爆犯などをネタに笑いを取る。笑いを通して、アメリカでのアラブ系の悪いイメージを覆したいとの思いから、アメリカ各地で活動していた。メディア各社から取材を受けその活動を評価されていたが、2011年に解散した。
メンバー
[編集]出身国 | 氏名 | 系統 |
---|---|---|
エジプト | アハメド・アハメド (Ahmed Ahmed)[:en] | エジプト系米国人 |
イラン | マズ・ジョブラニ (Maz Jobrani) [:en] | イラン系米国人 |
パレスチナ | アロン・ケイダー (Aron Kader)[:en] | パレスチナ系米国人 |
パレスチナ | ディーン・オベイダラ (Dean Obeidallah)[1] | パレスチナ系米国人 |
ゲストメンバー
[編集]出身国 | 氏名 | 系統 |
---|---|---|
大韓民国 | ウォン・ホー・チュン (Won Ho Chung)[2] | 韓国系ヨルダン人 |
キューバ | カルロス・レオン(Carlos Leon)[3] | キューバ系米国人 |
レバノン | ニック・ユセフ(Nick Youssef)[4] | レバノン系米国人 |
シリア | ヘレン・マーリク(Helen Maalik)[5] | シリア系米国人 |
メディア評価
[編集]- 2007年3月、米タイムが 『カルチャー・コンプレックスに対するスタンドアップ外交』と題して取材記事を掲載。「スタンドアップはユーモアを武器にした戦争なのである」と同グループを評価[1]。
- 2007年6月、米CNNが『“悪の枢軸”が笑いをとる』と題して記事を掲載。動画サービスのYouTubeで20万PVを記録し、同年3月の放送の『コメディ・セントラル』で1時間の特別番組枠を確保するに至ったと評価[2]。
- 2008年2月、シリアの『FORWARD』がタイム同様『スタンドアップ外交!』と題して記事を掲載。グループのツアーは大成功で、3つの三大アラブネットワークから同グループが出演した『アラブアメリカ・コメディ・フェスティバル』の一部について放送権の引き合いがあった」と評価[3]。
脚注
[編集]- ^ Poniewozik, James (2007年3月8日). “Culture Complex: Stand-Up Diplomacy”. Time Magazine U.S. 2012年5月22日閲覧. "Stand-up is warfare by humorous means."
- ^ Dougherty, Jill (2007年6月30日). “'Axis of Evil' inspires laughs”. CNN 2012年5月22日閲覧. "The comics' videos on YouTube have been viewed more than 200,000 times, they recently had a one-hour special on Comedy Central and they currently are on a 15-city tour with packed crowds."
- ^ Salama, Vivian (2007年2月1日). “Stand-up Diplomacy!”. Forward Magazine. オリジナルの2012年3月11日時点におけるアーカイブ。 2012年5月22日閲覧. "The tour was such a hit, in fact, that three major Arab networks have been vying for the rights to air excerpts from the festival."