悲劇オセロー
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悲劇オセロー | |
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Otello | |
監督 |
マリオ・カゼリニ ガストン・ヴェーレ |
原作 |
ウィリアム・シェイクスピア 『オセロー』 ジュゼッペ・ヴェルディ『オテロ』 |
製作 | チネス |
出演者 |
ウバルド・マリア・デル・コーレ マリア・カゼリニ・ガスペリニ マリオ・カゼリニ フェルナンダ・ネグリ・プジェ |
撮影 | フィロテオ・アルベリーニ |
配給 |
チネス 横田商会 |
公開 |
1906年10月30日 1908年2月14日 |
製作国 | イタリア |
言語 | イタリア語 |
『悲劇オセロー』(ひげきオセロー、イタリア語: Otello)は、1906年製作・公開、チネス製作・配給による、イタリアの短篇サイレント映画である。
略歴・概要
[編集]本作は、1887年初演のジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『オテロ』、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『オセロー』の両方を原作としている。
マリオ・カゼリニが監督し、イアーゴー役で出演もしており、妻のマリア・カゼリニ・ガスペリニに対立する役柄を演じている。本作は、イタリアでは1906年10月30日に公開されており、これは『オセロー』の最初の映画化であるとされる[1]。
日本では、フランスやイギリスと同時期である1908年(明治41年)2月14日、京都の映画商社横田商会の配給により、『悲劇オセロー』のタイトルで、東京・神田の映画専門館錦輝館において公開された[2]。アメリカ合衆国では、同年同月29日に公開されている[1]。
本作の上映用プリントの現存・非現存については不明である[1]。
スタッフ・作品データ
[編集]- 監督:マリオ・カゼリニ、ガストン・ヴェーレ
- 原作:ウィリアム・シェイクスピア『オセロ』、ジュゼッペ・ヴェルディ『オテロ』
- 撮影:フィロテオ・アルベリーニ
- 上映時間(巻数):不明
- フォーマット:白黒映画 - スタンダードサイズ(1.33:1) - サイレント映画
- 日本初回興行:神田・錦輝館
キャスト
[編集]- ウバルド・マリア・デル・コーレ - オセロー
- マリア・カゼリニ・ガスペリニ - デズデモーナ
- マリオ・カゼリニ - イアーゴー
- フェルナンダ・ネグリ・プジェ
関連項目
[編集]- マリオ・カゼリニ (en:Mario Caserini)
- ガストン・ヴェーレ (fr:Gaston Velle)
- マリア・カゼリニ・ガスペリニ (fr:Maria Caserini)
- フェルナンダ・ネグリ・プジェ (it:Fernanda Negri Pouget)
- チネス (it:Cines)
- フィロテオ・アルベリーニ (fr:Filoteo Alberini)
註
[編集]- ^ a b c William Shakespeare - IMDb , 2010年3月15日閲覧。
- ^ 『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、田中純一郎、中公文庫、1975年12月10日 ISBN 4122002850, p.125-126.