意識の統合情報理論
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意識の統合情報理論(いしきのとうごうじょうほうりろん、integrated information theory)またはIITとは、精神科医・神経科学者であるジュリオ・トノーニによって提唱された、意識やクオリアの原理を説明し計測する理論である。
→「計算神経科学」も参照
概要
[編集]この理論によれば、意識には、情報の多様性・情報の統合という二つの基本的特性があり、ある物理系が意識を持つためには、ネットワーク[要曖昧さ回避]内部で多様な情報が統合されている必要があるとされる。ネットワーク内部で統合された情報の量は「統合情報量」として定量化され、その量は意識の量に対応しているとされる[1][2]。
反応
[編集]批判
[編集]2023年に124人の科学者と哲学者が連名でPsyArXivに書簡を発表し、統合情報理論は汎心論であり経験的に検証可能になるまで疑似科学と呼ばれるべきだと主張した[3][4]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ ジュリオ・トノーニ、マルチェッロ・マッスィミーニ 著、花本知子 訳『意識はいつ生まれるのか -脳の謎に挑む統合情報理論-』亜紀書房、2015年。ISBN 978-4750514505。
- ^ “ネットワーク内部の情報の統合を定量化 -客観的な意識レベルの指標に向けてー ”. 理化学研究所. 2018年1月14日閲覧。
- ^ Fleming, Stephen, et al (2023). The Integrated Information Theory of Consciousness as Pseudoscience. doi:10.31234/osf.io/zsr78 .
- ^ 意識はどこから始まるのか?主要な理論をめぐって議論が白熱しているTEXAL、2023年10月2日