愛のバラード
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「愛のバラード」(あいのバラード)は、1976年角川映画第1作『犬神家の一族』のテーマ曲。大野雄二とファンタスティック・ブルーのシングルとして1976年9月25日 に発売されたほか、金子由香利によるヴォーカル・ヴァージョンも、同年リリースされた。
公開の大野雄二とファンタスティック・ブルーのシングル
[編集]「愛のバラード」 | |||||||
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大野雄二とファンタスティック・ブルー の シングル | |||||||
初出アルバム『「犬神家の一族」オリジナルサウンドトラック』 | |||||||
B面 | 憎しみのテーマ | ||||||
リリース | |||||||
規格 |
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録音 |
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ジャンル | サウンドトラック | ||||||
時間 | |||||||
レーベル | ビクター音楽産業 | ||||||
作曲 | 大野雄二 | ||||||
チャート最高順位 | |||||||
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解説
[編集]本曲の特徴的な旋律は、ハンマード・ダルシマー(演奏:生明慶二)によるものである[2]。
本レコードのミキシングは、伊豫部富治がスケジュールの都合で参加できず、急遽吉田保に依頼してできあがった。後日、このレコードを聴いた伊豫部は、「あまりの見事なサウンドに焦ったと同時に、一番おいしいところを保さんにあげてしまったと思った」という[3]。
1978年野性号の航海 翔べ 怪鳥モアのように』の中で航海の最中、角川春樹は船の中でこの「愛のバラード」をかけて、「手前味噌ながら、感慨深い思いを感じた」という[4]。
公開のドキュメンタリー映画『収録曲
[編集]SIDE A
[編集]- 愛のバラード(インストゥルメンタル) – (4:30)
SIDE B
[編集]- 憎しみのテーマ(インストゥルメンタル) – (3:59)
金子由香利のシングル
[編集]「愛のバラード」 | |
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金子由香利 の シングル | |
初出アルバム『「犬神家の一族」オリジナルサウンドトラック』 | |
B面 | 仮面 |
リリース | |
規格 |
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ジャンル | サウンドトラック |
時間 | |
レーベル | ビクター音楽産業 |
作詞 | 山口洋子 |
作曲 | 大野雄二 |
解説
[編集]金子由香利が1976年に発売したシングルレコード。
映画本編にも、映画告知用のコマーシャルにも一切使用されなかったこともあり、売れ行きはよくなかった。この経験から、次作の角川映画『人間の証明』では、主題歌(「人間の証明のテーマ」)が用いられることとなった[5]。
収録曲
[編集]SIDE A
[編集]- 愛のバラード – (4:00)
SIDE B
[編集]- 仮面 – (3:18)
- 作詞:山口洋子、作曲:大野雄二、編曲:神保正明
- 歌:金子由香利、伴奏:ビクター・オーケストラ
カバー
[編集]- Sunaga t experience – 2015年 発売のアルバム『STE』で、「愛のバラード(大野雄二とファンタスティック・ブルー版)」をカバーしている。
- 薬師丸ひろ子 – 2016年 発売のアルバム『Cinema Songs』で、「愛のバラード(金子由香利版)」をカバーしている。
大野雄二によるセルフカバー
[編集]- You & Explosion Band – 2005年上妻宏光の津軽三味線をフィーチャーしてセルフカバー。 発売のアルバム『Made In Y.O.』で、
- 大野雄二トリオ – 2008年 発売ののアルバム『LUPIN THE THIRD "JAZZ"「For Lovers Only」』でワルツアレンジでセルフカバー。
脚注
[編集]- ^ 「オリコンチャートブック 1968-1997」ORICON BOOKS、1997年12月11日、59ページ。
- ^ 『犬神家の一族』における大野雄二の音楽 [DI_GA ONLINE×大人のMusic Calendar共同企画第3回_大人のMusic Calendar_大人のミュージックカレンダー]2020年4月15日閲覧。
- ^ 大野雄二 fan's hp 角川映画『犬神家の一族』サウンドトラック2020年4月12日閲覧。
- ^ 角川春樹事務所創立10周年に発売されたアルバム「角川映画スペシャル」のライナーノーツより
- ^ 『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』中川京介、角川マガジンズ、2014年2月21日発行、ISBN-10:4047319058、ISBN-13:978-4047319059、68-71頁。