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愛は翼にのって

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

愛は翼にのって」(原題:Wind Beneath My Wings)は、1982年にジェフ・シルバーラリー・ヘンリーが書いた曲である[1]ベット・ミドラーが1989年に歌ったバージョンは、全米1位を獲得し、グラミー賞最優秀レコード賞最優秀楽曲賞を獲得した。

解説

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ドリー・パートンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」から影響を受け、ジェフ・シルバーラリー・ヘンリーが書いた曲である[2]。彼らはこの曲のデモを録音してミュージシャンのボブ・モンゴメリーに送った際、モンゴメリーはミドルテンポからバラードに変更してデモを録音した。そして、シルバーとヘンリーは様々なアーティストにこの曲を売り込んだ。結局、ロジャー・ウィテッカーが最初に録音・販売することになり、ウィテッカーの1982年のスタジオ・アルバム『Wind Beneath My Wings』にこの曲が収録された。

ウィッテカーに続いて、シーナ・イーストンが1982年にこの曲を録音した。それは、イーストンの1982年のスタジオ・アルバム『マシーナリー』(Madness, Money & Music) に収録されたが、シングルとしては販売されなかった。しかし、イーストンはテレビ番組『ザ・トゥナイト・ショー』や『マーヴ・グリフィン・ショー』などでこの歌を披露している。

この楽曲が、アメリカ合衆国の音楽チャートに初登場したのは、1983年だった。歌手のルー・ロウルズが歌うバージョンが、ビルボード・アダルト・コンテンポラリー・チャートで10位を[3]、ビルボード・ホット・ブラック・シングル・チャートで60位を[3]、そしてビルボードの総合チャートで65位を記録した[4][3]グラディス・ナイトが1983年にこの曲を「Hero」という曲名で録音したバージョンは、ビルボード・ホット・ブラック・シングル・チャートで64位を[4][5]、ビルボード・アダルト・コンテンポラリー・チャートで23位を記録した[5]

他にもケリー・エリスコリーン・ヒューイットリー・グリーンウッド[6]B・J・トーマス[2]ウィリー・ネルソン[2]ケニー・ロジャース[7]パティ・ラベルジョー・ロングトーミエディ&ジェラルド・レヴァートジョン・テッシュジュディ・コリンズ[7]シャーリー・バッシーイズラエル・カマカヴィヴォオレ[7]ソナタ・アークティカ[7]Chyi Yu(齊豫)、ペリー・コモ[2]ドナルド・ブラスウェル2世セルジオ・フランキナナ・ムスクーリ[2]らが録音している。ルー・ロウルズは1985年1月19日、第50代アメリカ合衆国大統領の就任祭(ロナルド・レーガンの2回目の就任式が行われた前々日)でこの曲を歌い、その模様はアメリカ全国でテレビ放送された。

ゲイリー・モリスのバージョン

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「The Wind Beneath My Wings」
ゲイリー・モリスシングル
初出アルバム『Why Lady Why』
リリース
時間
作詞・作曲 ラリー・ヘンリージェフ・シルバー
プロデュース ジミー・ブラウン
ゲイリー・モリス シングル 年表
「The Love She Found in Me」
(1983年)
The Wind Beneath My Wings
(1983年)
「Why Lady Why」
(1983年)
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1983年に、カントリー歌手のゲイリー・モリスにカバーされると、ビルボード・ホット・カントリー・シングル・チャートで4位を記録[8]アカデミー・オブ・カントリーミュージックカントリーミュージック協会の両方のソング・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

チャート・パフォーマンス

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チャート(1983年) 最高位
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ビルボード・ホット・カントリー・シングル[8] 4
カナダの旗 カナダ RPM・カントリー・トラック 10

ベット・ミドラーのバージョン

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「愛は翼にのって」
ベット・ミドラーシングル
初出アルバム『フォエバー・フレンズ(サウンドトラック)』
リリース
録音 1988年
ジャンル ポップスソフトロックアダルト・コンテンポラリー
時間
作詞・作曲 ラリー・ヘンリージェフ・シルバー
プロデュース アリフ・マーディン
ゴールドディスク
プラチナ(アメリカ合衆国)[9]
ベット・ミドラー シングル 年表
渚のボードウォーク
(1989年)
愛は翼にのって
(1989年)
フロム・ア・ディスタンス
(1990年)
ミュージックビデオ
「Wind Beneath My Wings」 - YouTube
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1988年に、歌手・女優のベット・ミドラーによるカバー・バージョンが映画『フォエバー・フレンズ』のサウンドトラックに収録され、翌1989年6月にシングル・カットされるとビルボードの総合チャートで1位を記録[10]、1990年2月に行われたグラミー賞で、最優秀レコード賞最優秀楽曲賞の両方を獲得した[11]。またこの曲は世界的にヒットし、イギリスで5位[12]、ニュージーランドで4位[13]、オーストラリアで1位を記録した[13]。1991年10月24日には米国内でミリオンを突破、アメリカレコード協会からプラチナディスクに認定された[9]

チャート・パフォーマンス

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チャート(1989年) 最高位
アメリカ合衆国 ビルボード・ホット100[10] 1
オーストラリア ARIAシングルチャート[13] 1
アメリカ合衆国 ホット・アダルト・コンテンポラリー・トラック[10] 2
ニュージーランド・シングルチャート[13] 4
全英シングルチャート[12] 5
チャート(2008年) 最高位
全英シングルチャート[12] 70[14]
先代
ロック・オン」 by マイケル・ダミアン
ビルボード・ホット100 1位獲得作品
1989年6月10日
次代
ラヴィング・ユー」 by ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック

脚注

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  1. ^ Kawashima, Dale. “How He Co-Wrote The Classic Hit, 'Wind Beneath My Wings'"”. SongwriterUniverse. 2012年2月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e Phares, Heather. “Wind Beneath My Wings - Bette Midler”. Song Review. AllMusic. 2012年8月3日閲覧。
  3. ^ a b c Lou Rawls - Awards”. AllMusic. 2012年8月2日閲覧。
  4. ^ a b Billboard, 13 April 1996, p. 106
  5. ^ a b Gradys Knight - Awards”. AllMusic. 2012年8月2日閲覧。
  6. ^ Lee Greenwood - Wind Beneath My Wings”. ChartArchive. 2012年8月3日閲覧。
  7. ^ a b c d Search for: Wind Beneath My Wings”. australian-charts.com. 2012年8月3日閲覧。
  8. ^ a b Gary Morris - Awards”. AllMusic. 2012年8月2日閲覧。
  9. ^ a b RIAA - SEARCHABLE DATABASE”. Recording Industry Association of America. 2012年8月3日閲覧。
  10. ^ a b c Bette Midler - Awards”. AllMusic. 2012年8月2日閲覧。
  11. ^ Past Winners Search”. 1989 - 32nd Annual GRAMMY Awards. GRAMMY.com. 2012年8月3日閲覧。
  12. ^ a b c Bette Midler - Wind Beneath My Wings”. ChartArchive. 2012年8月3日閲覧。
  13. ^ a b c d BETTE MIDLER - WIND BENEATH MY WINGS (SONG)”. australian-charts.com. 2012年8月3日閲覧。
  14. ^ UK Singles Chart