慶東線
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慶東線(キョンドンせん、けいとうせん、경동선)は、かつて存在した朝鮮鉄道の鉄道路線である。
当初、762mmの特殊狭軌(軽便鉄道規格)で建設されたが、1928年の国有化後、標準軌に改軌のうえ、東海中部線(トンヘジュンブせん、동해중부선)[1]と改称された。現在は後年の路線再編成により、大邱線、中央線、東海線(旧・東海南部線)の一部となっている。
歴史
[編集]- 1917年12月24日:朝鮮軽便鉄道により大邱 - 河陽間開業[2]。
- 1918年7月18日:河陽 - 琴湖間開業[3]。
- 1918年11月1日:琴湖 - 西岳間開業[4]。
- 1918年12月28日:西岳 - 浦項間および西岳 - 慶州間開業[5]。
- 1919年1月14日:慶州 - 仏国寺間開業[6]。
- 1919年6月25日:浦項 - 鶴山間開業[7]。
- 1919年9月27日:朝鮮軽便鉄道から朝鮮中央鉄道に社名変更[8]。
- 1921年10月25日:仏国寺 - 蔚山間開業。
- 1921年11月1日:路線名称が付与され、大邱 - 鶴山間は邱浦線、西岳 - 蔚山間は蔚山線となる。
- 1922年12月25日:光明駅開業。
- 1923年9月1日:朝鮮中央鉄道が朝鮮鉄道に合併され、邱浦線および蔚山線が統合され慶東線となる。
- 1927年7月15日:道只駅を東方駅に改称[9]。
- 1927年8月1日:西岳駅 - 金丈駅間の線路が移設され、本線と支線の分岐駅が慶州駅に変更される。
- 1928年7月1日:朝鮮総督府鉄道に編入されると共に東海中部線に路線名変更[10]。
- 1935年12月16日:蔚山駅移転[11]。
- 1936年12月1日:慶州 - 蔚山間が標準軌化され東海南部線に編入[12]。
- 1938年7月1日:大邱 - 永川間が標準軌化[13]。
- 1938年12月1日:大邱 - 永川間を京釜線の支線である大邱線に、永川 - 慶州間を京慶南部線に分離[14]。
- 1939年6月1日:慶州 - 永川間が標準軌化[15]。
- 1945年7月10日:浦項 - 鶴山間は廃止され、慶州 - 浦項間は標準軌に改軌の上で東海南部線に編入される[16]。
駅の一覧
[編集]1925年基準である。
本線
[編集]駅名 | 漢字駅名 | 駅間距離 (mile) |
営業距離 (mile) |
接続路線 |
---|---|---|---|---|
대구 | 大邱 | 0.0 | 0.0 | 京釜線 |
동촌 | 東村 | 3.4 | 3.4 | |
반야월 | 半夜月 | 3.2 | 6.6 | |
청천 | 淸泉 | 3.8 | 10.4 | |
하양 | 河陽 | 3.9 | 14.3 | |
금호 | 琴湖 | 3.4 | 17.7 | |
영천 | 永川 | 3.5 | 21.2 | |
임포 | 林浦 | 5.8 | 27.0 | |
아화 | 阿火 | 3.5 | 30.5 | |
건천 | 乾川 | 4.0 | 34.5 | |
광명 | 光明 | 3.0 | 37.5 | |
서악 | 西岳 | 4.3 | 41.8 | 支線(蔚山方面) |
금장 | 金丈 | 3.6 | 45.4 | |
사방 | 士方 | 5.2 | 50.6 | |
안강 | 安康 | 3.9 | 54.5 | |
부조 | 扶助 | 4.0 | 58.5 | |
효자 | 孝子 | 2.9 | 61.4 | |
포항 | 浦項 | 2.5 | 63.9 | |
학산 | 鶴山 | 1.2 | 65.1 |
支線
[編集]駅名 | 漢字駅名 | 駅間距離 (mile) |
営業距離 (mile) |
接続路線 |
---|---|---|---|---|
서악 | 西岳 | 0.0 | 0.0 | 本線(大邱/鶴山方面) |
경주 | 慶州 | 1.2 | 1.2 | |
도지 | 道只 | 4.7 | 5.9 | |
불국사 | 佛國寺 | 2.4 | 8.3 | |
입실 | 入室 | 5.2 | 13.5 | |
모화 | 毛火 | 2.4 | 15.9 | |
호계 | 虎溪 | 4.5 | 20.4 | |
병영 | 兵營 | 4.4 | 24.8 | |
울산 | 蔚山 | 2.1 | 26.9 | |
장생포 | 長生浦 | 3.6 | 30.2 |
脚注
[編集]- ^ 2019年現在建設中の東海中部線とは異なる。
- ^ 朝鮮総督府官報彙報 軽便鉄道運輸開始認可(1917年12月28日)
- ^ 朝鮮総督府官報 彙報 軽便鉄道運輸開始認可(1918年7月22日)
- ^ 朝鮮総督府官報 彙報 軽便鉄道運輸開始認可(1918年11月4日)
- ^ 朝鮮総督府官報 彙報 軽便鉄道運輸開始認可(1919年1月9日)
- ^ 朝鮮総督府官報 彙報 軽便鉄道運輸開始認可(1919年1月18日)
- ^ 朝鮮総督府官報 彙報 軽便鉄道運輸開始認可(1919年7月4日)
- ^ 朝鮮総督府官報 彙報 会社名称変更許可(1919年10月6日)
- ^ 朝鮮総督府官報 彙報 私設鉄道営業哩程改正(1927年7月18日)
- ^ 朝鮮総督府官報告示第230号(1928年6月19日)
- ^ 朝鮮総督府官報告示第709号(1935年12月4日)
- ^ 朝鮮総督府告示第640号(1936年11月18日)
- ^ 朝鮮総督府告示第514号(1938年6月24日)
- ^ 朝鮮総督府告示第935号(1938年11月28日)
- ^ 朝鮮総督府告示第453号(1939年5月25日)
- ^ 朝鮮総督府告示第431・434号(1945年7月6日)
参考文献
[編集]- 朝鮮の私設鉄道、鈴木清、竹内虎治、南満洲鉄道株式会社、1925年