成人期のADHD自己記入式症状チェックリスト
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成人期のADHD自己記入式症状チェックリスト(英: Adult ADHD Self-Report Scale、略称ASRS)とは、患者が注意欠陥・多動性障害(以下ADHD)の症状を呈しているか確認するために患者に記入してもらうアンケート形式になっている問診票である。この問診票は精神障害の診断と統計マニュアルのDSM-IV-TR (2000年)に定義されているADHDの診断基準に基づいて18項目の質問から構成されており、円滑な診断に役立てられる[1]。
質問はパートAとパートBに分類されており、過去6箇月ほどの期間にどの程度の頻度で経験したかを5段階評価(リッカート尺度)で記入してもらう。パートAの6問中4問以上で高いスコアが得られるならばADHDである可能性が高くスクリーニングに用いることができ、パートBのスコアからより詳しく症状の特性を知ることができるように工夫されている。[2]
2005年に[3]バージョン1.1の開発が、世界保健機関と、レオナルド・アドラー、ロナルド・ケスラー、トーマス・スペンサーからなるADHDワーキンググループによってなされた[1]。
脚注
[編集]- ^ a b ASRS-v1.1 日本語版.
- ^ 三宅 et al. 2016, p. 2.
- ^ 丹藤 2016, p. 4.
参考文献
[編集]- (PDF) 成人期のADHD(注意欠陥多動性障害)自己記入式症状チェックリスト (ASRS-v1.1) 日本語版, 龍谷大学文学部
- 克也, 丹藤 (2016-03-01). “エフォートフル・コントロールの下位成分と不注意、および多動・衝動的行動傾向の因果モデル : 大学生・専門学校生を対象とした検討”. 人間学研究論集 (5): 1-11 .
- 三宅, 典恵; 岡本, 百合; 永澤, 一恵; ほか (2016). “大学生におけるADHD 傾向の調査―早期支援に向けて―”. 総合保健科学:広島大学保健管理センター研究論文集 32: 1-8. doi:10.15027/44897. NCID AN10168261.
- Sabahi, AR; Ghaffarinejad, A; Ghasemi, M; Alizadeh-Nouri, R (2014-10). “The relationship between attention deficit hyperactivity disorder and personality characteristics in migrainous patients” (英語) (PDF). Zahedan Journal of Research in Medical Sciences 16 (Suppl 1): 24-28 .