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扁爪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オランウータンの扁爪

扁爪(ひらづめ)は平爪とも呼ばれる、扁平な板状で左右にあまり湾曲しないのこと。哺乳類の爪の構造の一つで霊長類にみられ、ヒトの爪も平爪である。

英語でネイル「nail」というのは普通はこの扁爪のことで、肉食の哺乳類爬虫類鳥類などに見られる鉤爪は「claw」、有蹄類に見られるは「hoof」と言う。一方でカモなどの鳥類の平たいくちばしの先端部分が「nail」(英語版)と呼ばれることもある。

構造

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鉤爪より薄く、根元から先まではあまり曲がっていない。左右の側が下に湾曲しているが、鉤爪のような二つ折り状態からはほど遠い。指の先端からさほど突き出さず、あまり伸びると折れやすくなる。

役割

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指先の保護が主な役割であるが、えぐったり掻いたり、さしたり削ったりする役割も担っている。

またサルや人間に特徴的な、指先で他物を操作する(つまむ、握る)動作の際に、接触の圧によって指先の肉が指先方向にずれるのを防ぎ、操作の精度を高めるのに役立っている。

関連項目

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