打ち上げ花火 (アルカン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

打ち上げ花火 ——序奏と即興 作品55(フランス語:Une fusée: Introduction et impromptu Op. 55)とは、アルカン1859年に作曲したピアノ曲である。巻き糸 ——序奏と即興とも呼ばれる。原題の"Une fusée"は、直訳すると「ロケット」である。

概要[編集]

初出版は1859年、リショー社によって出版された。

楽曲の構成[編集]

変ロ長調、アンダンティーノで始まりしばらくゆるやかな分散和音が多用されたのち、ニ短調、プレストになり即興的な曲調へと急変する(途中、嬰ヘ短調にもなる)。その後、再び変ロ長調になり始まりの曲調にもどるがすぐにニ短調になり、結尾部ではトーン・クラスターが用いられ曲が終結する。

録音[編集]

ステファニー・マッカラムや、コスタンティーノ・マストロプリミアーノによって、録音が残されている。

外部リンク[編集]