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二対の対立遺伝子のうち、一方の優性遺伝子が他方の優性遺伝子の形質発現を抑制する場合、前者の優性遺伝子を抑制遺伝子と呼ぶ。
蚕の繭の色は、二対の対立遺伝子のうち、優性遺伝子Yが働くと黄色になるが、Yと同時に抑制遺伝子Iが存在すると、白色になる。つまり、表現型[iY]の場合だけが黄色になり、[IY]・[Iy]・[iy]は白色になる。実際、黄色系統(iiYY)と白色系統(IIyy)の交配で生じたF1(IiYy)同士をさらに交配すると、F2では、黄色:白色が3:(9+3+1)=3:13に分離する。